7月20日の日報 

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

『人生に、文学を。』というペライチのティーザーみたいなサイトが公開されて、はてブで話題になっていたので見てみて、なんだかコピーに違和感を抱いたのでした。

同感の人も多かったのか、夜には話題になっていた模様。

日本文学振興会の広告「人生に、文学を。」が「アニメを馬鹿にしているのでは」と物議 意図を聞いた

ただ私は、確かに「アニメ」の部分で真っ先に「え!?」と思ったとはいえ、もっと全体的な部分から「なんだろな〜?」と悶々とさせられたのです。

なんでしょう、昨今のサッカー日本代表の広告とかで流行ってる「さぁ行こう」系の煽りコピーワークが、
「ほんとに文学を嗜む人は、きっとこういう文章は書かない」
みたいに感じられます。(『読むことは想像することである』の部分は同意です)

普段から本を読まない人に文学のメリットを伝えるためには、こういう煽りが必要なのかしら?? だとしたら具体性がなくて受け手は何をすればいいのかわからないし、そもそも最後の「芥川賞直木賞」の一文でただの宣伝やんけというオチになっている。

普段はあまり批判的なマインドを持たないように気をつけていますが、同じ業界に携わる者として、すごくモヤモヤさせられる広告だったのでした。
ほんと、これって、何がしたい広告なのでしょう。


……と、身につまされる話ですね。
受け手に「で?」って思われるものづくりほど、無価値なものはありません。精進します。
それでは明日もよろしくお願いいたします。

アートディレクター 江島任 手をつかえ

アートディレクター 江島任 手をつかえ

デザイン関係といえば、週末に蔦屋書店で見つけて、5,000円だったので相当迷った挙句、えいやと買ってしまった一冊。勉強させていただきます。