6月10日の日報 To be continued

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

今日の午前6時10分、第一子が産まれまして、記念すべき日となりました。
昨夜、終電前に仕事を終えたタイミングで家内から「陣痛はじまったから病院いく」と連絡があり、私は一旦帰宅し、身支度整えてから病院へ向かったのでした。

自宅から病院まで特急電車で30分くらい、しかし終電後なのでタクシーしか手段がありません。
運ちゃんに「ちょっと遠いのですが」と行き先を告げると、「高速、乗っちゃいヤすか?」と江戸っ子風に聞いてきたので、私もつい「乗っちゃいやしょう!」とイキに答えてしまいましたてやんでぃ。
深夜の中央道をタクシーでカッ飛ばしながら、オレンジの街灯が視界をブンブン過ぎていくシーンから、私の『娘の思い出』シーンがはじまります。

それにしても、無痛分娩だったこともあり、わりと安産、きわめて静かな出産でした。
私は「産まれるところを直視したら絶対倒れる」ということで、分娩室の外で待っていたのですが、シーンと静まり返った丑三つ時の病院を行ったり来たりしながらの景色がシーン2つ目。死ぬほど眠かったです。

ほんでもって、なんかスンゲぇ叫び声が聞こえたな(産声だったらしい)と思ったら、女医さんに呼ばれて我が子と対面。
私だって初めての体験ですから100%素のリアクションなわけですが、ほっぺたがツりそうになるくらい笑顔になってしまいました。「ゲへへ」って感じの、さぞ卑下したツラだったでしょう。
その横で、笑顔といっしょに涙をひとすじ流す家内が、3つ目のシーンです。私はひたすら「ゲヘヘ」という顔をしていました。

私だけ、性別は産まれるまで内緒にしてもらっていたのですが、ジャーンと出てきたのは女の子、娘でした。
「女の子」と聞いた瞬間、ゲヘヘという卑下た笑みは砂に落ちた水のごとく消え去り、刹那、憤怒の形相へと変わった私。
そんな、あんまりだ、ヒドい……
「いつか、どっかのクソ野郎がこの子をさらっちまうのかよ!」
わなわなと震えが止まりません。
「娘が連れてくるボーイフレンドはことごとくコロす……」
固く誓った粛清の二文字。
おまえは誰にも渡さないよ……
修羅道を覚悟しながら、口をパクパク開け閉めしている小さな無垢を眺めていたシーン4。

このシーンが、これからどんどん増えていくのでしょう。
人生の新しいステージですね、よーしパパは頑張るぞ〜……と、今日も仕事に忙殺されて、夜の面会時間までに帰れなかった……

それではよい週末をお過ごしください。
来週もよろしくお願いいたします。

いやしかし、冗談抜きで、まさか娘が産まれるとは……
私の性格&倫理観上、マジで気苦労が絶えない人生になりそうです。
「ボーイフレンド全員殺すマン!」
かわいい〜、とかノロけてる場合ではありません。
さっそく死体を入れるのに適した頑丈な袋と、
長時間作業でも疲れにくいノコギリ&シャベル、
そしてなにより、アリバイ工作に加担してくれるズッ友を探す長い旅が、
まさに今日はじまったのです。

To be continued...