1月26日の日報 A君の恋

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

昨日の日報にて、後輩のAくんから恋愛相談をうけ、しかし相手の女子の乙女心があまりにも難解ゆえに私も困惑してしまい、
「髪切ってみたら?」
と、なんの役にも立たないアドバイスに終始してしまった情けないエピソードを書きました。

今日も仕事場でAくんに出くわしたので、軽く恋話をしましたが、
「昨夜も考えてみたんですけど、やっぱ好きッス」
と、チョー男気なことを言うわけですよ。
大人しそうなA君が!
ここは伊藤日報、彼のために一肌脱がなくては男がすたるってもんです。

しかし、ここまで的確な恋愛アドバイス、通称『LOVEアポカリプス』で後輩女子の悩みをことごとく粉砕してきた私でも、同性(メンズ)からの相談=相手が女子となると、私はとんと使い物にならない。
女子からの相談=男心を知りたい悩みなら、
「男なんて全員、とどのつまりヤリたいだけ」
に結びつければ、どんな悩みに対しても答えになっていたのですが、女子の場合は一体なに考えてるのかサッパリわからん。

とりわけ今回のターゲット(女子)は、天然なのか策士なのか、思惑(相手のツボ)が今ひとつ見えない。
リアクションが薄く、且つ意味深なセリフをぽつぽつ放ってくるので、我々男子陣は次の一手に慎重にならざるを得ないのです。
「だが、ここでズルズル時間が経ってしまうのもまた危険。恋には賞味期限がありますので!」

そこで、仕事場の他の同僚(女子)数名、そして帰宅後に妻に、顛末の概要を説明して、どうしたらよいかと訊いてみたのです。

すると、おもしろいことに、全員が同じ回答なんですね。びっくりしました。
「〜は、○○ってことだから、××ってこと!」
なんだなんだ、これって女子にとってはいたって基本的な恋愛マインドなのでしょうか……?

こうまで意見が揃うとなると、まず間違いないアドバイスであろう。
さっそく明日、A君に「俺、いろいろ考えたんだけどさ」と、全て自分の手柄にすることで、
「さすが日報さん……恋愛マスターっす……」
またひとり、伊藤組の若い衆を増やすことといたしましょう。

それにしても、個人的にかなりウケたのが、
私が昨夜A君に贈った「髪を切ったら?」のアドバイスについて、
上述の女子軍団が
「それいいと思う」
と答えたことです。

「マジっすか!!」
自分でも意味不明だと思われたアドバイス、意外と女子には好評だったのです。
なんでも、イメチェンすることで、今まで見たことない一面が垣間見えることに女子はドキドキするそうな。

「(なんちゅう単純な……)」
とはいえ、無意識にそのモテ境地を見いだしていた伊藤日報、天性の恋愛マイスター気質なのではなかろうか。自分で自分が少し怖いですね。

さぁA君、まずは週末、美容院に行くところからだ。
ホットペッパービューティー、一緒に見よ?

火蓋は切って下ろされた。
それでは明日もよろしくお願いいたします。

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