1月7日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

駅から自宅までの徒歩コースの途中に、小さな銭湯があります。
私は入ったことはありませんが、仕事帰りの時間帯(遅め)に前を通りかかると、中へ入っていく人、ほくほく出てくる人の往来に遭遇すること幾多。

今日も銭湯の前を通ったのですが、なにやらいつもと雰囲気が違う……のは、明かりが点いておらず、シャッターが閉まっておりました。
いわゆるお休みですが、銭湯が休むのは珍しい?のでしょうか。

シャッターの前に、洗面器とビニール袋を掲げた中年男性が立っており、張り紙に目を通しておりました。
私はちらりと目をやるだけで、そそくさと歩き去ったのですが、背中の方から
「あちゃー」
という声が聞こえたのでした。

もう少し歩いていくと、向こうから、これまた洗面器を持った人たちがちらほらとやってくる。
銭湯が休みなのを知らずに、寒い中、敢えてちょっと薄い部屋着で歩いてくる彼らが、数分後に「あちゃー」と嘆くのかと思うと少し切ない。

イマドキ、風呂シャワーの無い部屋、というのも少ないと思いますので、身体の汚れを落とせないこともなかろうて、しかし彼らにとって「一日のシメ」的な娯楽が、ふいに延期となってしまった落胆たるや想像に難くない。
「あー、残念だろうなあ!」
そう感じながら、とぼとぼ家路につきました。

それでは明日もよろしくお願いいたします。
小さいけれど、愛されている銭湯なのでしょう。

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