11月20日(金)の日報 つば広軍団

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

夜に用事があったので恵比寿を訪れました。
華やかなイベントに顔を出す用事でして、終電間際になったのでお暇させていただき、会場から駅へと向かっておりました。

この日はとても寒く、コートの襟を立てて縮まりながらとぼとぼと歩いておりましたが、華金の終電帯ということもあって、街往く人々はいい具合に酔っぱらって賑やかです。
そう思っていると、後ろから女性たちのキャッキャと華やぐ声が聞こえてきました。
ちらりと見返すと、女子会と思わしい5〜6人の「ギャル軍団」が、海外ドラマの主人公グループばりに仲良さそうにわいわいしながら闊歩しております。
ギャル、と書いたのは、彼女達が皆一様に『つば広ハット』を被って、染めた巻き髪や丈の長いカーディガンでギャルっとキメておられたからでした。

彼女達はなかなかに大きい声で「次どこ行くよおい!」みたいなおっさんノリでどやどやしつつも、後ろから私を追い上げて来ますから、ただでさえ寒くて肩をすぼめていた私は、殊更全身にキュッと力を入れて緊張しました。

そしてついぞ彼女達が私に追いつき、肩を並べた時!
「ボコられる!」
本能が危険を察知し、うひゃ!っと彼女達を見やると、
別の意味でうぎゃ!っと思わず叫びそうになってしまった。
というのも、
ギャル軍団には違いないのですが、彼女達がみな、30代後半〜40代オーバーな『マダム』たちだったからでした。
(失礼ですが、顔つきや肌の質感でわかりました……)

「(すさまじい圧!!)」
お見受けしたご年齢にしてはやけに若々しいファッションと、この時間帯におっさんセリフを吐き散らしながら道幅いっぱいにフォーメーションを広げて練り歩くマダムたちに、めちゃくちゃ私見で大変恐縮ではございますが、
「もちっと、おしとやかにせんかい!」
心のなかで大ツッコミを入れたのでした。
「大声で下ネタ言うなや!」

悪羅悪羅モードのマダムたちに、小動物のごとく縮まった私はアウトオブ眼中なのでしょう、そのままスーっと抜き去ったと思いきや、先にあったチェーン居酒屋に
「おうココ行くぞココ! ギャハハ!」
となだれ込んでいったのでした。

私は「ボコられずに済んだ」と安堵の息をはいたのも束の間、今度は「死んでもこれに乗る、乗らねばならぬ」と覚悟をキメた帰宅者の群れがホームから車内に突っ込んでくる山手線内で簀巻きにされながら帰途についたのでした。

それでは来週もよろしくお願いいたします。
(24日火曜は代休なので日報もお休みします)


全員が全員コレでした、ギャルは強し。