11月9日(月)の日報 SureShot

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

今日は撮影現場に入っておりました。
モデルさん、カメラマン、ヘアメイクさん……など、それぞれのプロ達が一同に介して作品を創り上げていく空間は、緊張感漂いながらも感動的でございました。
ディレクションとして入った私ですが、もう一人、若手のデザイナー君が意気揚々とアレコレ指示を出して仕切りまくってくれたので、私は後方でハッピーターン合法ドラッグ)をひたすら貪りつつ、たまにデザイナー君が訊いてくる「ここ、どう思います!?」という質問に
「いいネ!」
と、お茶を濁すだけの簡単なお仕事を堪能しておりました。

それぞれのプロ…と書きましたが、とくにその中でもスタイリストさんのお仕事はいつでも興味深いです。
カメラマン、ヘアメイクさん達と違って、スタイリストさんは当日までに服・アイテムを探してくる「事前準備型」とも言えます。
(もちろん全員がなにかしら仕込んでくるのがプロですが)
んでもって、
スタイリストさんが前日までに
「これでいこうと思います」
と、どこかで見つけてきた服の写真を送ってくれるのですが、その写真だけだと「ちょっと物足りない?」と思いがちなのです。

しかし現場で、ヘアメイクさんがバッチリ仕上げてくれたモデルさんがその服を身に纏い、そこをバシッとカメラマンが撮ってくれると、
「もうこれ以外考えられない」くらい服が似合ってるんですね!
生地が醸し出す空気感は事前の写メでは伝わらないとはいえ、こちらが抱いていた些細な不安を吹っ飛ばしてくれるそのスキル、惚れてしまいます。
『こういう絵になるだろう』を誰よりも(ある意味でディレクターよりも)察知する能力に長けているんですね。
スタイリストさんの「見えます見えます」感はまさしく"SureShot"です。

今日も、ちょっと淡白かも?と思えなくもなかった服が、しかし完成したモデルさんの写真だと「それ以外考えられない」わけです。
これホント凄い。
私はハッピーターンをばりぼり齧りながら「ほえ〜」と目を回しておりました。
「よ、ナイスSureShot!」

いろんな仕事が、あるんだなぁ
それでは明日もよろしくお願いいたします。