7月6日の日報 キャリア乗換戦争

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

じつに4年に渡って使って来たアイホン4sを、ついにアイホン6に変えたのでした。

普段から携帯の機種どうのこうの、に全く興味が湧かない私は、すこぶる快調に動く4sでも問題なかったのですが、妻(4s)が早く変えたい、変えるなら家族一緒の方が安くなるから……という背景があります。

それも、キャリアを変更するとだいぶ値引きされるというわけです。
「へー、どこも他社からユーザー引っこ抜こうと躍起ね」
商品は同じアイホン6ですし、今のご時世キャリアごとに使い勝手が大きく左右されるわけでもなかろうて。
なので決め手を「値段」に絞り切ったうえで、家電量販店をまわってどこが一番安いか、調べたのでした。

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結局、auに乗り換えることになるのですが、
営業のお兄さん(ココリコ遠藤似)の話を立ち聞きしてると、このキャリア間戦争というのもまぁ大したもんです。

もうとにかくよくわからないプラン・オプションの嵐。
ガーっと捲し立てられてアタマも飽和気味なので、結局は「で、月々こちらになります」の部分でしか判断できないですね。

しかも、まぁ安いわけです。
4年前モデルを使ってる現在と大差ない。
Apple商品って型落ちでも値段変わらないですよね、なんでそんなに値引きできるの? と不思議になります。

お兄さん(ココリコ遠藤似)から一通り説明を聞いた私たちが
「なるほど〜(さっきのお店っていくらだったっけ?)」
と、ちょっとモジモジしていたら、彼がすかさず
「ちょっとお待ちいただけますか」
と、インカムでなにやらごにょごにょ話してから、
「本日ご契約いただければ、さらに1万円、引けます(超真顔)」

嬉しいんですけど、その1万円って誰が身を切っているのだか。
結局、遠藤さんの軽快なトークにこちらの気分も大きくなり、そのままご成約。
どうせ解約&加入料とか、なんかうまく誤摩化されて、さっき提示された値段より1,000円/月ほど高くなりそうですけど、遠藤ともだいぶ話し込んじゃったし、
「ま、いっか」
……この「ま、いっか」の部分に彼らの利潤が潜んでいるのでしょう。数、って凄い。

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私は中高生のころにPHS・携帯電話が登場した世代です。
当時は個人でデバイスを持つという行為がもの凄い儀式のように感じられ、店頭で手続きひとつするのも決死の覚悟が要りました。

ところが、
長い間慣れ親しんだキャリアの解約も、電話1本でハイ終わり。
交換手もマニュアルに沿って「今なら弊社では○○キャンペーン」を推して来ますが(このタイミングで営業する意味がわからない)、キャリア乗換値引きには勝てないとわかってるからか、まったく引き止める気概もない。

あまりに呆気ない解約劇に
「俺たち、4年も付き合ったんだよね?」
「こんな終わり方なんだね」
「そっか」
「なんか切ないね」
「これからは友達だね」
「なんかあったら、LINEしてもいい?」
みたいな、
自分から別れようと言っておいて、相手が意外とあっけらかんとしてて、さらに早くも新カレの影がちらついた時の女々しい腐れ大学生みたいな妙な焦燥感。

と思ったら、ものの1時間で「手続き完了です、ありがとうございました!」ですからね。
この手軽さがかえって不気味でした。
(海外なんかシムカード入れ替えるだけだから、もっと簡単でしょう)

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しかし、遠藤曰く
「携帯は、2年ごとに変更するのが一番いいですよ」
と、どこまで営業トークかわからないことを話していました。
(営業トークだったら他社に乗り換えろなんて言わないでしょうけど)

一番いい、というのは安さのことですが、でもそれってキャリア乗換の前提なわけです。
2年ごとにキャリアを変え続けろ! と言われているようなもので、なんちゅう業界じゃ。
(キャリア間でなにか協定でも結んでるのでしょうか)

我々ユーザーは、さながら彼らの手の平でぐるぐると手続きを繰り返しす難民の如し。
「世の中には、奇妙な商売というのが多いなあ!」
私はピッカピカのアイホン6をさすりながら目を細めたのであった。

それでは明日もよろしくお願いいたします。


……結局、このテのアクセサリを買いそろえないといけないし、
「前より安くなる」
わけがないんですよね……。