5月18日の日報 乾杯

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

土曜日に、後輩の結婚式にて乾杯の挨拶をしてきました。
ばっちりでした。
出だしの固めの挨拶も噛まずにちゃんと言えました。

肝心の挨拶も、極めて手短に、しかし熱いメッセージを添えて、エモく攻めてみた。
前日の自宅・洗面所でのひとり練習時点で既に「自分で自分のメッセージに泣く」くらいエモい内容だったので、いざ新郎新婦を前にして、マイクを持つ私の手が、感動のあまりぷるぷる震えていたのにお気づきになられましたか。
冗談抜きでマジ本心なエモメッセージキメたらば、
「我ながら感動!」
ひょっとして新郎新婦よりも自分が泣きそうだったかもしれません。

ところがどっこい、
そんな心温まる挨拶を終えて、したり顔で席に戻りましたら、その後何人かに
「伊藤さん、おもしろくなかったんだけど?」
と指摘が。

どういうことか問いただせば、
どうやら皆
「伊藤のことだから、会場が爆笑の渦間違いなしレベルに壮絶おもしろ音頭をとってくれるんだろう」
と推測していたばかりに、
私の真面目でエモい魂のメッセージを聴いて、
「え、そんだけ?」
と、拍子抜けしたそうです。

私がいつから『絶対にすべらない乾杯の音頭マスター』になったというのか。
挨拶を1分に収めようとしたら、ギャグなんかやってる場合ではありません。
仮にギャグできたとしても、散々かしこまった挨拶の最後に脈略なく「おっぱっぴー」と声を荒げるくらいが限界です。
意図的にギャグは避けたのだ。

だもので、そんな「おもしろくなかったんだけど?」と疑問符つける感じで指摘されるとムショーに腹が立ちます。
おかげで私は、
「伊藤さん、おもしろくなかったんだけど?」
と言ってくる連中全員に
「勝手におもしろ音頭を期待されては困ります!」
などと、弁明を繰り返すはめになったのでした。

なかには「感動しました」「泣いちゃいました」という感想を伝えてくれる人もいて、私の心はどれだけ救われたでしょう。あなたの未来に幸あれ。
しかし、おのれ勝手に私にオモシロ音頭を期待しといて冷酷な批評を下した薄情者どもが、おまえらの家の玄関ドアにスプレーで「おっぱっぴー」って描き殴ってやろう。

ともあれ、なんとか一日を終えることができました。ああ緊張した。
それでは明日もよろしくお願いいたします。