4月16日の日報 地獄門
お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。
昨日書いた通り、今日も朝から整骨院へ行ってまいりました。
昨日施術してもらった鬼……じゃなかった、院長はいなくて、別の先生に診てもらいました。
結果、死ぬかと思いました。今日も。
首〜肩が痛いとはいえ、全身が互いに連動している筋肉ですから、足とか腰のツボも押されるのですが、冗談抜きでタトゥー彫るより痛いです。
しかもこの先生も、
「今日は暖かくなりましたね〜」
と、ツボ押しながら、
私が「ぐぎぎぎぎ」と口から泡吹いてるのに、
何食わぬ顔で世間話してくるんですよ?
なんでしょう、マニュアルでしょうか、苦しみに耐えるにも集中力が必要だのに、それを患者に許さないという、我々の想像の斜め上をいくサド。
私だって
「やっと春らしくなりましたね〜」
って返したいですけど、
「………………!!!!」
って、声にならない声で悶えるのが精一杯。
憎いとか、怒りとか、はじめは攻撃的な感情が沸いてきますね。まだ自分が患者であり客であり対等もしくは上等な関係だと思っているから。
でもそのうち気付くんですね。これは絶対的主従関係であり、私は当然『従』で、ただひたすら赦しを請うことしかできないのだと。
「泣いて赦しを請いたいのに、声を出させてくれない」
それに気付いた時、私の眼前には絶望の闇しか見えません。
うつ伏せに寝た診察台で、ぽっかり開いた穴に顔をはめ込んだ状態で、
私は考えることをやめた。
それでは明日もよろしくお願いいたします。
おかげで痛みはだいぶ引きました。ありがとう!
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