3月9日の日報 侘しくて温かいモモちゃん

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

童話「ちいさいモモちゃん」や「龍の子太郎」などで知られる児童文学作家の松谷みよ子さんが、先月28日、老衰のため東京都内の病院で亡くなりました。89歳でした。

児童文学作家の松谷みよ子さん死去 -NHKニュース

『ちいさいモモちゃん』シリーズは小学生の頃に読んでまして、当時10歳にもなってない自分でさえ、
「いつか将来の子供にも、これを読ませたい!」
と、心震わせていたのを覚えています。
ちなみにいちばん好きなキャラは、双子のくつした「タッタちゃんとタータちゃん」です。子供心ながらに泣けます。

大人になってからも、たまに発作的に『モモちゃん』シリーズを読み返すことがありました。
他の作品を読んだり、作者の松谷さん自身のことを調べたりしていくうちに、
「モモちゃんシリーズの主人公は、そうかママなんだな」
と気付きました。
(もちろんモモちゃん、アカネちゃんも主人公ですが)
※事実、今日になって作品に関するWikipediaを読んだら、ママが主人公と書かれてましたね。

また、ママのモデルとなったのが松谷さん自身だと考えていて(直接そうだと言及はされてないものの、離婚やパパの死&死因などの経験が反映されている)、児童向け作品とは思えないタフな暮らしにも負けないママがめっちゃ愛おしいものですから、
「いつか将来の子供ができたら、ママにも読んでもらおう」
と誓ったのでした。
なので、実家の両親に「このシリーズは捨てないでくれ」と頼んで、未だに所有しています。

子供のころと、
大人になってからと、
家庭を持ってからとで、
節目ごとに戻ってきたくなる本です。
言葉にしづらいんですけどね、侘しさ故の温かさがありますね、モモちゃんシリーズは。

松谷さんの訃報に合わせて宣伝めいたことを言うのもアレですが、もしまだ読まれていないなら、是非お手に取ってみてください。
きっと、大事な人にも読んで欲しいと思うはずです。

ご冥福をお祈りしております。
それでは明日もよろしくお願いいたします。

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)

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いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

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小説・捨てていく話

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