3月5日の日報 渋谷スターボウル

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

仕事でお世話になっている方が結婚されるということで、奥さんともどもお祝いの晩餐会(=飲み会)を、職場の同僚たちで開催したのでした。

終電も近づいてきたので、そろそろお開き……となったところで、「ボウリング行かね?」とほろ酔い夫婦が提案。
どうやら彼ら、マイボウルを所持するほどボウリングにはまっているらしい。
なので、0時から渋谷のボウリング場へ出向いたのでした。

ボウリング場は若い男女グループで賑わっておりました。
しかし、渋谷という土地柄か、さらには「終電後」という危険な香りのする時間帯もあって、なんだか妙にエロいぞ。
酔っぱらった彼らのボウリングはもはやボウリングの呈を成さず、男子がいかに女子にボディタッチできるか苦心する駆け引きの場となっておりました。
女子の「やだー☆」って躱すあの絶妙テクニック、俺も仕事で実践してみてぇや……。

さて、
隣のレーンで粛々とボウリングに興じるALL三十路の我ら。全員所帯持ち。

私は極度の運動音痴ですので、ボウリングも平均スコアが40程度と、世間でいう『話にならない』レベルです。
「僕、ボウリングできないですから」
はじめにちゃんと断りを入れて1投目、2投目、3投目……。

ガーターにつぐガーター。
はじめはゲラゲラ笑っていた彼らも、同じガーターばっかりだと飽きるのでしょう、2ゲーム目に突入すると次第に反応を示さなくなる。
「どうした、笑えよ?」

2ゲーム終えて、もはや触れてはいけないタブーと化した我がスコアは、渋谷の闇に溶けて消えたのでした。

帰りのタクシー、流れる街並をぼんやり見つめながら、私はぽつりと呟いた。
「富める者は、ますます富む」

それでは明日もよろしくお願いいたします。