12月29日の日報 2014 My映画ランキング

お疲れ様です。伊藤です。
冬休みに入っておりますが、仕事の残務を片付けたりしていたので、ルール(仕事した日は日報を更新)に乗っ取り本日の日報を提出いたします。

名付けて『2014 My映画ランキング TOP10』。
今年もあれこれ映画を観たとはいえ、年間25本くらいでしかないので、「映画通」を名乗るには程遠いですが……。
とはいえ、私の中でランキングをつけながら観るのも楽しみのひとつなので、1年のまとめとして書こうと思います。

尚、
・2014年内に「初めて」観た映画に限る
・レンタルも含むので、'14年公開の映画とは限らない
・超個人的見解
……に基づいております。
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尚、以下のランキング説明内にネタバレ的な要素も含むので、これから観ようと思われている方は要注意です。

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【第10位『All You Need Is Kill』】

ループもののストーリーをテンポ良く作ったな〜、と見やすさが際立った印象。
エイリアンの細部をもっと見たかったり、戦闘シーンのバリエーションが撃ちまくる以外にもあればもっと楽しそうでした。

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【第9位『インターステラー』】

いろいろな方のブログで「今年の映画ランキング」を拝見しまして、誰もが上位にこの作品を挙げているのですが、私はこの順位となりました……。

美しい映像や、あの雰囲気だったり、
壮大なドラマもどれも素晴しかったのですが、
ブラックホールの質量解明が、何故プランAの実現に繋がるのか」
が解らんとです……。

まぁ私の理解力が及んでいないだけなのかもしれませんが、他の要素が全て完璧だった故に、この1点がめっちゃ気になる。
ココだけご都合主義になってしまい全て台無しになった感が強い……。
むーん

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【第8位『るろうに剣心 京都大火編』】

細かいところで「え〜」と思う部分もあるのですが、
総合的に観終わったあとの「なるほど〜」の方が勝ってました。
前編の方が◎、逆に後編(伝説の最期編)は駆け足になり過ぎた感強し。
もっと要素を原作から削いで、映画用にスリム化しても良かったかな、と。

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【第7位『さよなら渓谷』】

これはレンタルして観ました。
前半までは
「でた。すぐ濡れ場を作って、それで『体当たりの演技!』みたいなポイントを作ろうとする日本映画……」
と嫌悪もあったのですが、
後半の澄んだ雰囲気がブッ飛んで良かったので帳消し。

全体的に静かなトーンで粛々と進む内容で、
なによりも終わらせ方が秀逸です。
「筆の置き方」ってホントに大事だよな〜と考えさせられた一本。

……そういう意味で第9位の『インターステラー』、先日観て来た『ゴーンガール』は、その「筆を置くタイミング」を誤った気がするのです。

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【第6位『THE RAID』】

今年最後に観た映画もレンタルでしたが、
インドネシアの警察アクションものです。
(続編が今年公開されましたが、未チェック……)

「マンションという閉じられた空間の中で戦い抜くサバイバルアクション」
という設定はリメイク版『ジャッジドレッド』と似ていますが、こちらの方が肉体アクションが多くて◎。

とにかく主人公・ラマ(イコ・ウワイス)がカッコいい!
今年はジャッキー・チェンの『ポリスストーリー』新作を観たものの、
それがだいぶガッカリする内容だっただけに、
イコ・ウワイスは私にとって「新しいアクションヒーローきたこれ!」と救いにもなりました。

痛々しい描写が多く、でもそれが映画の醍醐味となっています。(ハリウッドによるリメイクが決まったそうですが、恐らくこっちの方がアジアならではのドライな描写が巧いんじゃないかな)
緊張感と撃ちまくりアクションと拳vs拳が観たい方にはオススメです。

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【第5位『トランス』】

こちらも去年の映画をレンタルで。
ダニー・ボイル監督のサスペンスものでしたが、
ストーリーが進むにつれ謎を解いていく感覚も味わえて、「体験」として秀逸でした。

ダニーさんはとても好きな監督で、『スラムドッグミリオネア』も今年に久しぶりに見返したのですが、やっぱり巧かったな〜。
『サンシャイン2057』という映画が気になっております。

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【第4位『楽園追放』】

非常に面白かったです。
……としか言いようがないのですが、全体のバランスがとても良かったのです。
デザインも良ければ、それを再現するCGのクオリティもすごく高く、且つ演出も素晴しい。
最後の戦闘シーンは終始椅子から身を乗り出して「うおおおお」と観れました。

ストーリーも無駄がなくて、すっきりと観れるのがよかったです。
とはいえ専門的な台詞が多いので、SFロボ系をあまり観ない人はそっちにかなり集中しないと付いていけないかもしれません。

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【第3位『たまこラブストーリー』】

観た後しばらく放心するほど良かったです。
京アニ、恐るべし!」

この作品について何か語ろうとすると、「敢えて何も語らない方がよい」もしくは「2時間ほど語らせてくれまいか」のどちらかしかないので、ここでは前者をとらせていただきます……

思春期きゅんきゅんラブストーリーではありますが、これは野郎のみ(ひとり or グループ)で観るべきである。
劇場の9割以上を野郎どもが埋め尽くす空間を、あの日の皆と共有体験できたことを私は誇りに思う。

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【第2位『グランドブダペストホテル』】

こちらも、多くの人が「今年の傑作」として挙げられていますが、たしかに文句の言いようがない秀作でした。

演出もさることながら、『デザイン』ってめっちゃ重要なんですね。絵づくり、とでもいいますか、当たり前ですが観客にとってはその画が全てですもんね。

……ってなことを痛感させられました。
ストーリーもこざっぱりしていて、「筆の置き方」も巧かった。

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栄えあるグランプリは

【第1位『サードパーソン』】

あまり大々的に配給されなかったものの、観終わった人たちの間であれほど「ざわざわ」させた映画も久しぶりでした。
有志による「この映画の真の意味を考察するブログ・サイト」が多く作られているのがその証でしょう。

その考察を読む限り、私もまだ全てを理解しきれてないっぽいのですが、それでも未だに心を掴まれて「あ〜」と時々思い返しているのって凄いことだと思います。

静謐且つ美しい映像が、難解だけれど興味をそそられるストーリーをがっちり支えてました。
役者のキャスティングも妙だったな〜。

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上位3作については、
あれこれ語ることが逆に難しくて、
「いいから観てくれ」
としか言いようがないですね。
興味をもたれて年始のお休みにでも手に取っていただければ幸いです。

去年まではいわゆるシネコン系作品ばかりでしたが、
今年からは単館系も徐々に増やしていったので、
来年はもっとバリエーションを増やしたいです。
(ジャンルも、選り好みしないように)

そんなこんなで、映画ランキングで2014年の伊藤日報も幕をしめたいと思います。
こんな泡沫ブログでもちょこちょこアクセスがありまして、少しでも皆さんに楽しんでもらえたなら本望です。
今年もありがとうございました。

それでは来年もよろしくお願いいたします。
(1月5日=仕事始めより更新再開予定)


なお、今年ワーストだった作品はこちら

「2作目のジレンマ」どころじゃない。
前作が快作だっただけに残念、監督が変わるとこうも影響があるんですな……。