12月16日の日報 ペッパーくん、いや、ペッパーちゃん、ん?

お疲れ様です。伊藤です。
遅くなりましたが日報を提出いたします。

この日はアーツ千代田3331というところへお邪魔し、『Pepper モーション開発ワークショップ』を受けて来ました。

Pepperの開発が今の自分の仕事に直接繋がることはないのですが、
個人的に「ロボットやばい」と考えている昨今でして、ここで現在最もやばそうなロボット、Pepperがどういう仕組みになっているのか、知れる機会と思って参加しました。

結果、
「へ〜」
「ほ〜」
「え〜」
「マジっすか」
的な、ド素人なリアクションばかりでしたが、
それだけ新鮮且つなるほど体験でした。
昔のFLASHでアニメーションを作るのと似てるかな?

主催はチームラボさんでしたが、先日のテックフェスにてPepperを使ったインスタレーションを開発されてまして、

これを制作された方いわく、
より人間のモーションに近付けるために研究を重ね、行き着いた結論は、
「無駄な動きを加える」
だったそうです。
より人間に近づくためには、無駄が必要である……
なんだか哲学的でとても考えさせられます。

人間は人間で、いかにロボットの動きを身体で表現できるかと鍛錬しているのに対し(スターウォーズの演技とかロボットダンスなど)、
いざロボットが実際に登場すると、それを人間らしく見せようと苦心する。
それこそが無駄に思えなくもないですが、
でも故に人間(我有リ)なのでしょうか。
ロボット倫理について考えていると、
つくづく「ロボットは人間の鏡」だなと感じます。

さまざまな技術革新のおかげでSF映画の話が現実になりつつある中で、肝心の人間の方が心の準備ができていなかった感がおもしろい。
でも、そのオロオロする部分が人間らしさなのかもしれません。

ちょうど『ロボット過渡期』が終わるくらいに私は寿命を迎えて死ぬかなと思いますが、
この「禅問答に揺れる心」というのを満喫した人生を送ってみたいものです。

それでは明日もよろしくお願い致します。

Pepperは普段使わないときはスリープさせるのですが、
現在はそれは機械的な理由だとは思いますが、
その問題をクリアした時に(モーターがずっと動き続けられる状態)、ロボットにおける「睡眠」ってのも、一体どうなるのでしょう!