9月3日の日報 K&K最強論

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

福島第一原発(フクイチ)の近海で海洋調査を行うシロウトの団体、『うみラボ』というのがありまして、彼らが東京にて活動報告会を行なうということで参加してまいりました。

シロウトと書いたのは、
彼らが「行政や東電の発表する汚染調査を鵜呑みにするのも若干気が引けるので、自分たちで調べてみるのが一番」といういきさつで始めたアマチュアの集団だからです。
(※)彼らの立ち位置として、反原発・反福島生産物を唱えるわけではなく、むしろ風評被害から福島を守るための『正論』を探すことを目的としています。

社会学者さんや、魚にめっちゃ詳しい人も混ざっておられるので、一歩引いた視点で現状を見れているせいか、どこか落ち着いた、極めてナチュラルな感じを『うみラボ』さんからは感じられます。
そのちょっとユルい感じは、
「とても長引く問題だからこそ、継続を第一優先にしたい」
というスタンスの表れだと、私は受け止めました。

活動報告の内容では、「わお」と驚くことが多かったです。勉強になります。
「海水」「底の土」「魚」の3つから汚染状況を計っているなかで、とりわけ「魚」については『海洋生物の生態系、およびその成長度という時間軸を交えて解析すること』の重要性を感じました。
目から鱗、じゃないですけど、
「その発想はなかった」
と、新しい視界が開けた思いです。

詳しい内容は彼らのサイトをご覧いただければ。
小難しくないのが素敵です:
[http://umilabo.hatenablog.com/:title=・いわき海洋調べ隊「うみラボ」活動のきろく
]

メンバーの小松さんは、地元・小名浜のWEBメディアも運営されてます:
・TETOTEONAHAMA - 小名浜発|地産クリエイティブを伝えるウェブマガジン

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それにしても、
途中で福島産の地酒を会場の全員に振る舞っていただいたのですが、それがまた美味しかったんですね。
美味しかったのでついグビグビ飲んでしまった。

するとどうなるかというと、私は酔っぱらうんですね。
最前列の席で、ひとり顔を真っ赤にしながら
「うふふ、私酔っぱらっちゃったうふふ」
とユラユラしながら、お話を拝聴しておりました。
ああ恥ずかしい。

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「うふふ(ゆらぁ)」と彼らの話を聞きながら、
とどのつまり、これは『仮説と検証』なのだな、
と、ひとり考えておりました。

仮説と検証。
英語で書くと、Kasetsu & Kensyou。
略して『K&K』ですね。

ただ結論をポンと出すよりも、K&Kプロセスを織り交ぜて見せる方が、人に伝わりやすいんでしょう。
そして検証に裏打ちされた説得力があれば、理解度も増える。そしてそれは安心にも繋がり得る。
「K&K……最強やんけ」

K&Kを実行に移すとなると、えらいまた大変で面倒だったりします。地味だし、華もない。
その役を買って出る人(今回でいえば『うみラボ』)の価値を忘れてはいかんなと、染みました。
そう、この夜は染みた!

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そういえば、
福島沖では洋上風力発電の開発が進められているそうで、来年には世界最大出力を実現するんだっけな?
まぁ目立ったニュースになってないですが、着々と進めているそうです。

福島(常磐)エリアはエネルギー産業が集中する土地柄、震災による問題で未来を根こそぎ奪われたはずが、そこからまた新しいエネルギーの息吹が聞えてくるのは、皮肉というよりもカッコいいですね。

・浮体式洋上風力発電「ふくしま未来」運転開始(nippon.comより)

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それでは明日もよろしくお願いいたします。
福島、深い。