7月2日の日報 釈迦説法

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

いっそのこと伊藤日報を「ダイエット躁鬱日記」にしてやろうかとさえ思う今日この頃。

春になってから自転車通勤を止め、
歩いて仕事場へ通っています。
「起きがけの時間帯は、脂肪燃焼も勢いが増す」
と聞いたので、
歩くことでもっと燃やしてやろうという魂胆です。

最近は暑くなってきましたから、朝は爽やかとはいえ、歩いてるだけで汗もかきます。
なので、途中にあるローソンへ立ち寄って冷た〜い飲み物を買います。

私が買うのは『ヘルシア緑茶』です。
「脂肪を消費しやすくする」ということで、なんというベストタイミング! 売上をあげたい花王との利害もばっちり一致、もはや私にとって毎日の習慣になりつつあります。

ところが、
途中の商品棚で足を止めて手に取るのは『カロリーメイト』。
普段は朝ご飯を食べなくてもお昼までもちましたが、歩く様になってからは軽くお腹が空くようになった。
「朝ご飯が大事、って言うしな!」
名前もいいですね、カロリーメイト。元気をチャージ感が伝わります。

これまた習慣となったカロリーメイトを左手に、
右手にヘルシア緑茶を持ってレジへ向かうと、
「お、お客様……!」
驚きをかくせないスタッフ(店長のおじさん)が。

わかります。
私が今レジにそっと置いたこの2つは、まさに矛と盾。
しかし、この2つの神器は今の私にとって必要なものであるのも事実。
どうだい、矛盾しているだろう?
しかしそれが私たち人類の生きる原動力……
「お願いします」
私は、禅問答を突き抜けついに悟りの境地へ辿り着いた釈迦の如き穏やかな視線で店長にお会計を促すのです。
店長もそんな私の心中を察してか、覚悟を決めた神妙な面持ちでピッピッとレジを打ちます。

この神聖な行事を毎朝ローソンにて行なっているわけですが、
この日は(やっとここから本題)店長がカロリーメイトのバーコードをピッとやろうとした際に、つるっと手から滑り落としてしまうハプニングが。

落としただけ、なのですが、店長は慌てて
「申し訳ございません!」
と。
釈迦モードの私ですから、そんなことで腹を立てるわけでもなく、『ちょっと待った』の手のポーズで
「大丈夫ですよ」
と微笑みます。
しかし、店長はまだ罪を感じているのか、
「お取り替えしましょうか?」
と訊いてくるではありませんか。

それが極細ポッキーだったら中身がバラバラに折れている恐れもあり、短く折れたチョコレートコーティング部分だけのポッキーを食べようとした際に指にチョコレートがついてしまったがために自分の指をちゅーちゅー吸うはめに陥るリスクがあるので商品を取り替えてもらったかもしれない。

しかしこれは頑丈なカロリーメイト
みっちり詰まったカロリーメイトですから、ぽろっと落としたくらいではビクともしない。
商品交換だなんて本当に大袈裟です。
「いえ、大丈夫ですから」
私も慌てて店長を引き止めます。
「そうですか、いや、誠に申し訳ございません!」
店長の誠意ある謝罪に胸を打たれるどころか、なんだかこっちが悪いことした気分になってしまいましたが、しかし真剣なサービスの姿勢には頭が下がる思いです。

私はいくつか外国を訪れたことがありますが、
商品(固め)をポロっと床に落としたくらいでここまでサービスしてくれるコンビニなんて、恐らく日本だけではなかろうか……。
そんな小さなやりとりが、妙に印象に残った水曜日でした。

さて、日が変わった今朝もヘルシア緑茶とカロリーメイトを買ってきました。
「私の朝は、これではじまる!」
もぐもぐ、ごくごく、もぐもぐ……
ダイエット求道者には持ち得ない、『みずみずしい生命力』に溢れる私の生き様を刮目せよ!
「我は釈迦なり!」

ヘルシア緑茶は「x」、カロリーメイトは「y」。
2つの染色体が螺旋状に絡み合う様はまさにDNA染色体。
人類史において我々が克服することが未だにできていないダイエット。その深き業は、この身体を構築するDNAに刷り込まれた運命(SADAME)そのものなのです。

それでは明日もよろしくお願いいたします。

私はチーズ派です。