4月10日の日報 俺はメンター

お疲れ様です。伊藤です。

この日は仕事のあとに、以前インターンで来ていた子と久しぶりに飲みました。
その子は私がメンターとして付いていたのですが、なんせ若いオシャレ女子だったので、おっさんである私はどう接したらいいかわからず
「あうあうあー」
とおののくばかり。
結局彼女も当時は私のあうあうあーを察して、訊きたいことも訊けないこんな世の中のポイズンをひとり我慢していたという。

それ以来、私の仕事場では
「伊藤のメンターはマジウケる」
ともっぱらの評判です。

とはいえ、それも今では笑い話。
「日報さん、たまには飲みましょうよ☆」
ある日突然彼女から連絡があり、
「こんな俺でも……許してくれるのか」
後悔の念に苛まれていた私は、恐る恐る返事をしたのでした。

1年ぶりくらいに会ったのですが、業界内では有名なIT企業へ就職した彼女も社会人2年生となり、当時にくらべてあか抜けたように見えました。
仕事のことや恋愛のことなど、20代を謳歌している彼女ならではの話題で華の咲いた3時間。

そんな彼女に頼りに(?)されているのでしょうか、
「私、悩んでるんです!」
と相談してくれるものの、
Yahoo!知恵袋読んだら?」
とは元メンターとして口が裂けても言えず、
「いやぁ、君ならきっと大丈夫!」
と、内容の薄さでは大気圏の空気並にヘボい回答を繰り返していた私。
メンターは一生勤まらないと確信した夜でした。

したたかに飲んで0時過ぎに帰宅、
フリーフォールの如く寝たので遅れて日報を提出いたします。
それでは明日もよろしくお願い致します。

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