12月30日の日報 年のおわり

お疲れ様です。伊藤です。

1.
旧友の山根君と「忘年会をしよう」という話になり、
彼が「築地で寿司でも食べないかね」と提案してきたので、そいつはおもしろいというわけで昼過ぎに築地へ行ってきたのでした。

私の予想では、そもそも築地のような東京の深いエリアは全てオフィス街に囲まれているので、年末の休みになってオフィス街から人気も消えたなら、築地自体も人はまばらであろう。さらにこんな年の瀬にわざわざ寿司を好んで食べにいく物好きもそう多くはなかろうて、こりゃガランガランの築地市場を闊歩できるに違いなかった、のです。

が、それはもう大変な人混みで、細い通りにキャパシティオーバーな人数が詰め込まれておりました。
「ええい、ここは魚介類をモチーフにしたアミューズメントパークか!」
ぎゅうぎゅうの中で天に叫びながら、自分の意志で向かう方角を決めることもままならずに身を委ねていると、なんだか老舗なお寿司屋さんの前にぽいっと到着したので、「こりゃかなわん」と逃げ込むように入ったのでした。
しかし、美味しかった。
あんなに穴子の味に意識を奪われることは今までなかった。
江戸前寿司、おそるべし!」
山根氏とふたりで戦いた。


2.
山根氏と別れたなら、ひとりで本郷の方へ赴き、カフェーで黙々と作業をしておりました。
今、Bootstrapがアツい!(たぶん)


3.
夜に小倉さんと栗原君に合流し、
「年の暮れだ、なにかハメをはずそう」
という意見の一致により、メイド喫茶ならぬメイド居酒屋へいってみました。

過去に秋葉原の老舗メイド喫茶に数回赴いたことはありますが、新宿の歓楽街のお店に入るのは、まるでキャバクラにいくかのような罪悪めいたものを感じます。
「キャバクラなんて、自分の金で行ったことがない!」
自ら行こうと言っておきながら、店の前で躊躇しまくる私を小倉さんと栗原君が無理に引っ張ってくれました。

メイド居酒屋は、内実メイド喫茶とほとんど一緒で、オーダーした飲み物/食べ物をメイドさんが持ってくるたびに
「萌え萌え」
「きゅんきゅん」
「にゃんにゃん」
などという、より美味しくなる魔法を一緒にかけました。
「あ、美味しくなってる☆」
と、鉄板のリアクションに興じる夜も悪くない。
『カッパちゃん』と名乗るメイドが、かなりブッ飛んでいて楽しかったです。
ハタチの彼女にも色々あるそうです。


4.
「まだこの夜を遊び切れていない気がする」
我が侭な我々は、そこからゲーセンへ赴き、3人で同時プレイできる『ビシバシ』みたいな名前のゲームを遊びました。
ダントツで私が優勝しました。
「伊藤、おまえすごいな」
ふたりが口々に私を褒めてくれるので、私も内心嬉しかった。
暮れゆく年の最後に、こうして自分でも知り得なかった人に誇れるものを見つけることができたのだから、1年も最後の最後までやり切ってみるものです。

マリオカートクイズゲームなど楽しんだのち、ラーメンでこってりと脂を補充した我々は
「良いお年を」
「良いオチを」
と互いの健闘を称え合って解散。
私は酔っぱらった若者でぎゅうぎゅうの電車に揺られて帰宅したのでした。


5.
かなりパッとしない年の瀬の一日に思えるかもしれないが、しかし自分たちなりに一生懸命生き抜いた自負はある。
なんだかわからぬ手応えだけならしっかりと余韻があるなかで、ついに大晦日を迎えます。

今年も日報をあれこれ書いてきました。
一時期、日報の最後に「今日やったこと」と称したコーナーを設け、その日にどんなことをしたか(仕事でもプライベートでも)を簡単に書き留めることで、その日の日報のオチを用意すると同時に単に日報をより日報らしくするための試みに挑戦したものの、結局1ヶ月くらいで挫折したのは今となってはいい思い出。

意外と(いや、予想はできていたものの)日報を毎日書くのは大変ですな、どんどんつまらない物になってしまわないか、正直心配なところではございます。
だがしかし、来年もこの不毛な方針に変更を加える予定はございませんので、どうぞ宜しくお願いいたします。

本年もありがとうございました。
良いお年を、良いオチをお迎え下さい。