9月20日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

この日報では、あまり政治的なことや思想的なことを書かないのですが、あまりにも不可解というか、不思議に思うことが1つありまして。

最近、「秘密なんとか法」ってのが可決されそうだってんで、原発など政府にとって都合の悪い話は全て『国家秘密』に指定され、国民に一切説明されずに闇に葬られてしまう、そんな悪法があるんです拡散希望! みたいなRTやシェアが私のタイムライン上を飛び交っております。

あの藤原紀香さんまでブログで言及し、さらには日経なども社説で「いかがなものか」と懸念していたので、私も「へ〜、今回のはよっぽどなんだね〜」と思いながら様子を見ていました。
ただ、「秘密なんとか法がどんだけヤバいか」を説くブログなどを読んでいても、半分は根拠のない予測でしかない以上、「確かにそれが実現したらヤバいかもしんないけど、本当にそうなるのかな?」と私は半信半疑、拡散に手を貸すことを躊躇しておりました。
ただ、友人知人も結構な数がこの話題を拡散しており(普段滅多にこのテの話をしない人まで)、なるほど確かに読んでて不安がかき立てられる内容ですから、みんな「ちょっとコレ見てよ、ヤバいんだって」と周りにふれて回りたくなるのも無理はありません。

私は、彼らの行動というのは真に不安を感じてのものだと思いますから、それを「はいはい、放射脳www」と嘲笑うこともしたくありません。
とても優しい人たちだと思います。

ところが、昨日になって政府のなんか偉い人が、
「秘密なんとか法において、原発については国家秘密の対象にはなりませんよ」
と公式に発言したのでした。
法の可決はあくまで国家の安全を優先するための措置であって、そういった陰謀めいた話に悪用されることは(少なくとも原発に関しては)ない、と。

原発情報は特定秘密の対象外

安全保障を担当する礒崎総理大臣補佐官は、18日夜、民放の番組で、政府が秋の臨時国会で成立を目指す「秘密保全法案」について、政府が、漏えいを防ぐ目的で、原発に関連する情報を特に秘匿が必要な情報として指定することはないという認識を示しました

で、このニュースが、まっっったく拡散されんとですよ。
そこが唯一おかしいな〜と思うところです。

「なんとか法ヤバイよ、みんなパブリックコメント出そう!」
っていう拡散があったのなら、それと同じ数だけ
「でも原発のことは秘密にならないらしい。とりあえず一安心」
ってコメントが拡散されなきゃ嘘だな、って。
だって、ある意味で吉報なわけですから、他人に不安を煽るだけ煽ったのなら、良いニュースも後始末として周りに言い伝えなきゃ無責任じゃないですか。

みんな、日本での暮らしが不安だったから拡散したんじゃないの? その不安が少しでも解消されるニュースがあれば同様に拡散して、共に胸を撫で下ろそうとしないの?

その偉い人の発言は昨日ニュースになっていたのに、今日になってもまだ
「秘密なんとか法マジヤバい」
ってリツイートが流れているのを見て、悪い話ばかりが広まっているんだな〜と実感しました。
この話の拡散源になってる人には、こういった勘違いを是正する義務があると思うんです。「どうやらそういうことみたいですよ」って、一言言えば済む話。
※「いいや政府は嘘をついている、全て秘密にするつもりだ」という意見が出てくるかもしれませんが、それはただの思考停止だと思います。

自分の主張だけ広めておいて、立場が崩れる恐れのある話題(でも結果的にグッドニュースを享受するのは私たち国民)をスルーするなんて、一体どっちが「秘密」を作ってるんだか。
先述の通り、危険を提唱する人々もカウンターとして必要な存在ですから存在否定もしませんが、フェアな見方を出来ない人が正義を振りかざすのは、逆に見ていて怖いです。

風が気持ちいい秋の夜長に愚痴っぽくてすみません。
ストレス溜まってるのかな。

それでは良い連休をお過ごしください。

ちなみに凍土壁については、失敗フラグがめちゃくちゃ立ってるように思えるのは私だけでしょうか……。