9月19日の日報 心構えとは の巻

お疲れ様です。伊藤です。
昨夜も疲れ果ててしまったので今日日報を提出いたします。

昨夜、といっても午前3時くらい(?)に地震がありました。
あとでニュースを見たら震度5くらいで、確かに「お」と思うくらい揺れました。
そういえば、先々週かしら、朝にも同じくらいの地震がありました。その時も「お」と思ったのですが、先々週も昨夜も、地震があった時は私は風呂に入っておりました。

前回は朝方だったのでした。私は仕事に行く前に朝シャンして、お昼に自慢のロン毛でシャンプーのいい匂いを楽しもうと、ルンルン♪気分でお風呂に入っておりました。
『メタルスラッシュ洗法(後述)』で頭と体をガシガシ洗ったのち、さぁ最後の〆だと手にリンス剤を取った瞬間でした。

【メタルスラッシュ洗法】
シャンプー時に頭を掻く手の動きに加えて、頭の方もヘビーメタルヘッドバンギングのように激しく振ることで、指×頭のダブルシェイクで2倍の洗浄力が期待できる新世代シャンプー法である。
その激しい頭の動きに合わせて「メタルスラッシュ」の名前がつけられた。
尚、歯磨き時にも、手の動きと逆方向に頭を横に振りまくることで同様の効果が得られる。

マンションが揺れているのか私の頭が揺れているのか、はじめは分かりませんでしたが、次第にぐらりと尋常ではない揺れが始まったので、私は全裸で「お」と思ったのでした。

その時、掌にはリンスが乗ったまま。
しかし、さすがに揺れが強かったもので、
「これはひょっとしたらマズいか?」
と咄嗟に風呂場のドアを開けました。
地震がきたら、火をとめてドア(窓)を開けるのが鉄則と、昔なにかで読んだ記憶があったからです。

しかし、私の手には未使用のリンスが大量に残っている。これをどうするべきか。
地震だー!」と外に飛び出しても、片手がリンスを持ったままだとなんだか間抜けです。
かといって、このまま流しちゃうのももったいない。だったらちゃんと髪に塗布したい。
しかし只今地震真っ最中であり、そんな緊急時にロン毛に指櫛でリンスをまったり塗ってる場合でもない。
「身の安全か? 髪の毛のキューティクルか?」
ぐらぐら揺れる風呂場で、私は片手にシャワーノズル、もう片手にリンスをもってしばらく悩んでいました。

仮にリンスを流して外に出ようにも、体をタオルで拭かなきゃいけないし、そもそも全裸なのだからマンションの外へ逃げられないという致命的状況に置かれていることも気付かず、ひたすらリンスの処遇について悩んでいました。

結局、泣く泣くリンスを洗い流すことにして、「リンスよ、見ててくれ。俺は生き抜いてみせる!」と風呂場から出ようとしたら、地震も止んだので、おめおめと戻ってまたリンスしました。

なにが言いたいかというと、人間、非常時には意外と正常な思考ができないものなのです。

昨晩も風呂場におりましたが、その時はシャワーを浴び始めたばかりだったので、すぐに扉を開け、万が一ヤバい揺れになったらすぐ飛び出せるように準備できました。
全裸だったけど。

今考えると、ああいう時ってどういう方法がベストなのでしょうか。
外に逃げる、っていっても、じゃあ体をタオルで拭いて部屋に戻り、服を着て財布と携帯だけ掴んで外へ逃げ出す……なんて悠長なことはできません。
「あ、スウェットにこのTシャツだと上下グレーになっちゃう!」
とか心配になってしまったらもう大変。「外寒いかな?」とか気になってジャケットまで探しかねない。
「お部屋飛び出しセット」みたいな、すぐに着れる衣類を洗面所に常備しておく、とか? それもなんだか非現実的です。

天災は我々を待ってはくれない。
今年の防災の日は過ぎましたが、続けてお風呂時に震度5に遭遇すると、さすがに考えさせられます。
いい機会でした。

それでは本日もよろしくお願い致します。