6月5日の日報 つゆつゆ詐欺 の巻

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

過去歴代3位の早さで梅雨入りを果たした2013年の関東地域。
のはずだったのが、ここ最近は夏を彷彿とさせるカラッカラなサマーな日々でございます。

いや、私自身は梅雨のことなどすっかり忘れて
「まるで蝉の声が聞えてきそうだ！」
などと、起きがけに晴天を確かめては力強く頷く日々でした。
しかし、なぜか今日に限って私のTwitterのタイムライン上で
「暑い」
「梅雨は？」
「雨降らねーじゃんか」
「ふざけんな」
「金返せ」
などといった、まったく仕事しない今年の梅雨に対してのバッシングが多く見かけられました。
なぜ今日なのか、それもまたバイオリズム。

梅雨入りのニュースがあった先日は、みんな「え〜梅雨だよ〜毎年この季節は嫌い〜」などとぬかしておったのに、ちょっと暑い日が続くとこの手の平の返し様。
梅雨センパイが貴様らに気を遣ってくれたのかもしれぬというのに、なんという横柄であるか猛省せよ。

…と思っていると、今度は彼らの視線が一手に私へと向けられるのです。
なぜか。

出向いた先に雨雲有り。
お天道様への反逆者。
降水確率をひん曲げてまでして雨を呼び寄せるillなスキル。
『スーパー雨男・ゴッド』の異名を誇る私こと伊藤日報は、ダスティ・ホフマン演じるレインマンも真っ青な伝説の雨男です。

我が知人たちは、その忌まわしいスキルを心底憎み、雨が降るたびに
「うわ」
「雨だ」
「伊藤おまえ外出したろ」
「伊藤帰れ」
「帰れ」
「かーえーれ」

＿人人人人人人人＿
＞　かーえーれ　＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y￣

お〜っと、東京ドームが揺れる程の凄い帰れコールが場内に沸き起こっております！！

……といった罵声、というか呪いのツイートがばんばん寄せられます。
なんちゅう奴らだ、そこに友情はないのか。

だのに、機能不全に陥った今年の梅雨をみて、彼らは今度は私に
「暑くてかなわん、さっさと雨を降らせよ、ほれ、はよ」
とツイートによる圧力をかけてくるわけです。

ジーザス！　こんなことがあっていいのだろうか。私は咆哮をあげた。
X-MENのストームじゃあるまいし、私は天気を操れるわけではない。誰が好き好んで自分が出かける時だけ雨を降らせてひとりビショビショになってワーイってするものか。
伊藤日報は『人よりちょっと雨雲がついてくるだけ』の善良な一般市民です。

「そこまで言うなら、彼奴らが泣いて謝るほどの局地的豪雨をお見舞いしてやらんとする……いでよ、プラムレイン（梅雨）！」
そうしてさっきから気合いで雨雲を呼んでいるのですが、誰もいない仕事場で真夜かなに「ンー！　ンー！」と力みながら
「そういえば、ンー！ってギャグやる芸人いたな」
と、冷酷無惨に我に返って日報を書いている今。

それでは明日も宜しくお願いいたします。

ニュースによると、なんだか水不足の恐れがあるそうですよ。
く、こんな時に俺が自分の力を使いこなせれば！
ボロ儲けなのに！

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