5月10日の日報 私こういう者でごz…おーっとっと の巻

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

はてなブックマークをつらつら眺めていると、こんなブログ記事を見つけました。

名刺の渡し方でレベルが分かる!?知っておきたい美しい名刺交換マナー

この記事では、名刺交換における美しい渡し方が紹介されておりました。

1.
相手の会社のロゴや名前の上に指を置いて受け取らない

2.
同時に名刺を出してしまった場合、目上の相手より先に名刺を受け取らない

3.
受け取った名刺に、相手の目の前でメモを書き込んではいけない(相手の名刺を汚す)

4.
もし、目上の方から先に名刺を出していただいた場合、「お先に頂いて申し訳ありません」と言ってはいけない(通常は、まず目下から目上の方に名刺を渡す)

…などなど。
私は名刺の受け渡し方をちゃんと習ったことがないので、これまでどこかで名刺をやりとりする際は、人のを見よう見まねで模倣したりして、ぼんやりとした方法でやり過ごして来たのでした。
なので、この記事に書かれている正式な作法を知って
「へ〜!」
目から鱗です。
ただ、「へ〜」となると同時に、「なんかな〜」と、妙な違和感も覚えたのでした。

「名刺の受け渡し」でここまで神経つかっているのは、私が知る限り世界広しといえど日本くらいなものです。
正直、このしきたりはビジネスに於いて本当に必要なのだろうか?
「一見無駄にみえるところにまで気をつかう。それは日本人の礼節という美徳であり、世界に誇るべき文化・習わしである」
もちろんそう考えることもできるのです。

しかし、いわゆるグローバルなんとかという風潮が日本のビジネスシーンを席巻している昨今。
「日本はこれまで古い習慣に縛られ、無駄なことに時間を費やし過ぎた。これからはより効率的に、且つ論理的なルールを定めていくべきだ」
そんな声が、あちこちから聞こえてきます。

ルールか、マナーか。
この「名刺譲渡の儀式」は一体どちらでしょう。
お客さんの名刺より自分の名刺の位置を低くすることにピリピリすることで、なにか得るものがあるのでしょうか。
しかし、目に見えるものだけを追いかけることを良しとしない日本人の矜持もあります。
こいつは困った。

実際、私も
「日本人に求められているのはスピードなんだぜ?」
と酒の席で後輩にのたまうわりには、
名刺を渡す時は必要以上に時間をかけている典型的なひとりです。
どっちもどっち、要はバランスなのですが、
西欧スタイルを賞賛する日本のビジネスマンが、しかし名刺の位置やら持ち方やらをいちいち気にしているのも、なんだか滑稽な話です。

ただ1つだけ、
「名刺のロゴに指が被さった」り、
「目下のくせに俺より先に名刺を受け取りやがった」からという理由で、
激怒ぷんぷん丸になるような人とは仕事をしたくないな〜、と願うばかり。
とはいえ、そんな度量の小さい人に出会ったこともまだないのですが。

どれだけ社内公用語を英語にする会社が増えようが、
どれだけノマドワーキングが増えたりしようが、
つまり、どれだけ日本のビジネスマンがより西欧のスタイルに近づいていこうが、
なんだかんだいって、こういう風習はひょこひょこ顔を出しそうです。
日本人の血でしょうか。
おもしろい民族だな、とつくづく思います。

それではよい週末をお過ごしください。
来週もよろしくお願いいたします。

ビジネス実務マナー検定実問題集1・2級(第39回~第43回)

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