5月1日の日報 今、四次元がホット の巻

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

ゴールデン週間前半である先週末は、あちこちに遊びにいって羽を伸ばしておりました。
そのうちのひとつが、映画『アイアンマン3』です。

私はMARVEL COMICSをはじめとするアメコミが昔から大好きでして、数年前にX-MENを皮切りとしたアメコミ実写化の一連の流れを、万歳三唱で迎えているひとりです。
もちろん『アイアンマン』も大好きですから、この「3」の公開もチョー楽しみにしておりました。
そんなものですから、GWに突入したと同時にスタートダッシュかまして劇場へ突っ込もうと、インターネットで事前に席を抑えておこうとしたのです。

しかし、ひとつだけ、ちょっと困ったことがありました。
というのも、どこの劇場も「3D」でしか公開しないというのです。
「2D」も同時公開していたのは、新宿〜渋谷エリアで数えるばかり。しかし、そういう映画館に限ってインターネットでの予約ができなかったりで、
「映画館では後方列の真ん中、だいたいF〜Kとかの12〜16席目くらいがベストである。
大ファンである『アイアンマン』も、ぜひベストポジションで鑑賞したい!」
と持論をもっていた私は、しかたなしに3D劇場を予約したのでした。

私は、あの3Dの映画があまり好きではありません。
あのサングラス、なんか鬱陶しくないですか?
視界の端にちらちら入り込む漆黒のフレーム。
映画が始まって最初の数分は目が慣れないせいか、オープニングに集中できない。
否、むしろ全編にわたって入り込めない。

それに、日本人は字幕を読まなくてはいけないので、飛び出してバーン!を100%享受する余裕もない。
字幕が飛び出してバーン!してますけど、貴様は飛び出なくともよい。

その映画を立体的に観る必要がないならば(そして、大半の映画がその必要がないと思います)、せめて選ばせて欲しい。
今まで、2Dが公開されている映画であれば、積極的にそちらを選んできました。

3Dって、ほんとうに世間一般に求められているのでしょうか。
私も、私の周囲のひとびとも「3D要らなくね?」と口を揃えているのですが……。


と考えている矢先、先日こんなニュースを見たものですから、余計わけわからん。

3Dなんてもう古い? 日本初上陸の“4D”は映画のスタンダードになるか

それが世界10カ国で展開中のCJ 4D PLEX社による体感型劇場上映設備、「4DX(フォーディーエックス)」だ。

このシステム、さまざまな感覚を刺激して、まるで映画の中にいるような臨場感を味わえるという触れ込み。
具体的には映画のシーンに合わせて座席が動いたり、風や水しぶき、匂い、閃光などの環境効果が作品との一体感をより高めるという。

はじめに『4D』と聞いて、
「3Dを越えて4D=四次元……ついに時間軸の導入!」
と驚いたのは私だけではないはずです。
つまり、我々の住む世界への介入であり、映画のリアル化という、とんでもワールド突入。
ヤプール人もビックリ、感慨深い!

…と思ったら、
シートが揺れる、
風が吹く、
匂いが充満する。
あれ、ディズニーシーに似たようなアトラクションがあった? と記憶していますが、
「それはもはや映画ッスか」
と言わんばかりのアミューズメント施設ではないですか。

記事中では4Dの体験レポも書かれており、おもしろい!とのことで、確かにストーリーに中身がないド派手なアクション映画(例えば、今回のアイアンマン)の新しい楽しみ方としてはアリなのかもしれません。
しかし、映画は映画であって欲しいな…。
頑固な映画ファンたちが「映画」を観ようとした時は、それはただの邪魔な要素でしかないでしょうね。

いいんです、そこに2D版も用意してくれれば。
映画好きの人々に選択肢があれば文句もないのですが、今回の『アイアンマン』の件でちょっと不安になったのでした。

ちなみに、『アイアンマン3』は……『トランスフォーマー3』みたいでした。
いろいろな意味で。

それでは明日も宜しくお願いいたします。

【今日やったこと】
・富士山に世界遺産登録おめでとうと言う
・新曲「でんでんぱっしょん」のPVチェック