10月9日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
連休明け、「やっぱ日報ダリィなwww」と鼻ほじりながらココに戻って来て、10月5日(金)の日報を書いてなかったことに初めて気付きました。
なんたる失態。
もっこり忘れておりました。

しかし、文字通り「日報どころではない」日であったことは間違いなく、果たして何があったのかは後日書ければ書きますが、そんなものですから何卒ご容赦頂きたい。

さて、先週半ばから滞在していた某外国にも別れを告げて日本へ帰って参りました。
日本の文化とは違う海外の空気をたっぷり吸って戻って来たわけで、それはそれは大変刺激的な毎日でございました。

そんな異文化の中において、私が注目したもの。
それは「お菓子のパッケージ」です。
やはり日本のセンスとはひと味もふた味も違い、私の予想の斜め上を行きまくる「ブッ飛びパッケージ」を多数確認したのであります。


例えば、


「ブチューッ!」という効果音が聞こえてきそうな、とんでもない舌の飛び出し具合。
ちょうど行きの飛行機にて(例のワーオの環が生まれた機内)、映画『プロメテウス』を観ていたばかりなので、当然のごとくエイリアンを喚起させられてしまいます。
誰が食うかこんなもん!


他にもあります。


日本国内では空前の「ゆるキャラ」ブームですが、このキャラはどちらかといえば脱力しきったキャラ、略して「脱キャラ」と呼ぶ方が近い。

しかし「脱キャラ」と書くことによって
「マスコットキャラの重力圏から脱出してしまった」
という意味にもとれてしまうくらい、
もうどうしようもない感がたっぷりのキャラがプリントされています。
よく見るとインディアンのようですが、そもそも何故インディアンである必要があったのか、全くもって謎過ぎる。
それこそ映画『プロメテウス』で提起されていた「人はなぜ創られたのか」と同じくらい、謎です。


それにしてもこのブランド、なかなかの強者でして、

「これ書いたヤツ、絶対ウゴウゴルーガ観てたろ」
と疑わざるを得ないほど、某みかん星人を彷彿とさせるキャラだったり、

ある意味では大成功と思えなくもないくらいに、見てるこっちまで酸っぱくなってしまう程、絶妙なエロチシズムに満ち溢れた表情で誘惑してくる熊チャンであったり、

どういう状態なのかさっっっっっっぱり理解不能な3人の赤ちゃんだったり……。

とにかく「プロダクトデザイナー大暴走」シリーズとして、店頭にて異彩を放ちまくっておりました。
子供向けのお菓子のはずですが、これ見て子供が泣き出さないかと不安でしかたがありません。

上述の「理解不能な3つ子ちゃん」もそうですが、
赤ちゃんを題材にしたお菓子が別のブランドからも発売されております。

グミのお菓子なのですが、
パッケージだけでなく、グミそのものがこの『緑の赤ちゃん』の形をしており、
もれなく「赤ん坊を喰らう」という信じ難いシチュエーションを疑似体験できるという、これまた頭イカれてるとしか思えないアイデアに基づいた商品です。

この赤ん坊グミ、数年前にこの国に住んでいた時から「趣味悪いな〜」と敬遠しておりましたが、
今年に再び訪れた際にスーパーで、なんとパワーアップ版を見つけてしまいました。



臓器が。

ダメでしょ。
これはダメじゃないかな〜。
赤ん坊を喰らうだけに飽き足らず、食いちぎった体から臓器が飛び出すギミックまで加わる始末。
タイトル部分に"CRAZY BABIES"と書かれていますが、「目クソ、鼻クソを笑う」ではありませんが、CRAZYな野郎が
「クレイジーな赤ん坊だぜ!」
としたり顔で商品を企画している光景に戦慄を覚えているのは私だけでしょうか?

そんな感じで、日本より表現の自由が広いお国柄を考慮しても「おまえらクレイジーだぜ!」と呼ばざるを得ないパッケージでお菓子が平然と売られている環境。
それを全くもって自然に受け止めるコンシューマー。
なにも口を出さない行政。

これが…パワーバランス!

西欧の風を一身に浴びて帰国した私に、彼らのクレイジーなセンスが備わることで、行政処分すれすれのクリエイティブな日報が書けるようになれば良いのですが。
我が全能なる日報神よ、導きたまえ。

それでは明日もよろしくお願いいたします。

ちなみにお菓子の味は、どれもいたって体に悪い感じで美味しいですよ!