9月11日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼致します。

現在オーストラリアはシドニーに住んでいる学生時代の先輩が、Facebookでとある記事をシェアしていました。

http://www.broadsheet.com.au/sydney/food-and-drink/article/maeda-japanese-espresso-bar-2012

内容は、キングス・クロスという繁華街にオープンした『Maeda Coffee』というお店について。
(京都の前田珈琲とは関係は無いようです)
記事では、
「独特の『カフェ文化』を持つ日本から、極限までシンプリナイズドしたカフェ、エスプエレッソ・バーがやって来た」
と書かれています。

補足として、海外の「カフェ」というのはどちらかというと日本でいう「レストラン」に近い位置付けで、もちろんコーヒーを飲む場所としても使えますが、ディナー時などはそれなりに値の張る料理やワインといったお酒をサーブするお店として存在します。
(昨今のスタバなど、コーヒーチェーン店の台頭でだいぶ情勢は変わりましたが、個人経営規模のカフェなどは未だにそういうタイプが多いです)

日本のカフェもメニュー構成は同じですが、認識の差といいますか、
"カフェの延長にあるディナーメニュー"
と考える日本に対して、
"夜はガチでレストラン with ほろ酔い"
みたいに向こうでは店の主旨が若干違います。

さて、この両国におけるカフェのスタイルの差異に加えて、『エスプレッソ・バー』という形態が外来したことにシドニーの記者は注目したようです。
「この店にはなんと、フードメニューがない!」
とか、
エスプレッソしかない! でも超こだわったエスプレッソ!」
みたいな感じ。
こんなにテンション高くないけど。

私もこの『エスプレッソ・バー』という言葉をはじめて聞いたので、興味をもってググってみたのですが、日本では既にいろいろとお店があるようです。
エスプレッソでしか珈琲を出さない……そんなエッジの立て方は、確かに日本らしい発想でしょうか。

インドのカレー、中国のラーメンなど、本場を差し置いて独自に他国のグルメ文化を分解吸収そして昇華し、高いクオリティを持ってして海外へ逆輸出するという点においては、他の追随を許さぬ領域にまで達した我が国、ジャパン。
この手法については、私も賛否つけ難いといいますか、決して100%自慢できる手段ではないとは思いつつも、こうして現地の人々から注目を浴びることは、やはり気持ちがいいものです。

ずーっと同じメニューを継承することを重んじて来た欧州文化にとっては、新鮮且つおもしろく写っているのでしょう。
さてさて、お気に召しますでしょうか。
次にシドニーに行く機会があれば是非立ち寄って、現地の人々にどう使われているのか見てみたいと思います。

それでは明日も宜しくお願い致します。

※過去にミスド吉野家などが豪州に挑戦したものの、不振に終わり撤退している事実も忘れてはならぬ。

※なのに、なぜかペッパーランチだけ生き延びている現実。

※キーワードは、チャイナタウン。現地在住の中国人(の若い世代)は富裕層が多いので、彼らにとってのステータスになれれば、ほぼ成功なのかな〜。