9月12日の日報
お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。
少し前になりますが、日報にて
「次世代アイドルは、昭和歌謡アイドルへの回帰を試みるべきである」
というアイドル持論を展開し、
その界隈に一石を投じた私ですが、
その日報の最後に
「もうひとつ、必要とされるアイドル像のアイデアがある」
と意味深な捨て台詞を残しておりました。
私個人としては、前述の「直球勝負型本格派アイドル」よりも、むしろこっちのアイデアを推したい。
そもそも、何かしらの「アイドルらしからぬ付加価値」を与えることでギャップを際立たせる昨今の手法は、もう出尽くした感があります。
考え得る限りのアイドルが出揃った。
では、次はなんだ?
答えはいたってシンプル。
ヒール(悪役)です。
ヒール・アイドル、その名もヒルドル。
例えば…
彼女たちは黒を基調としたボンテージファッションに身を包み、可愛らしさよりも威圧感を押し出すルックスです。
しかし、全員レッドのカラコンでイカち〜☆
例えば…
一見普通にアイドル活動をしているように見えます。
歌だってイマドキな曲……のはずが、歌詞にて他のアイドルグループを名指しでディスるディスる!
例えば…
LIVEの過激なパフォーマンスも売りである。
歌と歌の合間のトークでは毒舌全開、他のアイドルを攻撃しまったり、ポスターをステージ上で燃やすコーナーがお約束として話題となります。
例えば…
そんなイカち〜歌を唄っているにも関わらず、本人たちは純真無垢なアイドルを気取り続ける。もちろん確信犯的に、です。
女子ならではの怖さ!
(ファッションは黒ベースとはいえ、ゴスロリっぽいといいますか、そこは女子らしい要素もある)
例えば…
他のアイドルグループの握手会にいきなり乱入、ファン達を「オメーらキメーんだよ!」と罵倒するばかりか、服を引きちぎったりCDを叩き割る!
そして当のアイドルグループとガチのメンチ切りタイムだ!!
例えば…
なんと、他のアイドルチームのメンバーを引き抜いちゃう。
「あんた、自分がセンターになれないことに不満を持ってるんだろ? ウチに来たら、実力次第でどこまでも昇り詰められるよ」
そうして他チームのちょっと地味めだった子が、いきなり化粧や服装のセンスを変えてヒルドルグループに電撃参入!
……こんなドイヒーなことをしておいて、果たして正規のアイドル(とそのファン)が黙っているでしょうか?
もちろん否である。
「ヒルドルを許すな!」という運動が起こることは必至。しかし、それは全て私の想定内です。
なぜなら、ヒルドルの煽りに耐えかねた正規アイドルたちが反発を始めた時、
ヒルドルの裏マネージャーが登場し、この企画は最終形態を迎えるのです。
そう、その裏マネージャーとは
蝶野ーっ!!
蝶野キタコレーっ!!
今ここに、光のアイドル連合軍vs影のヒルドル一門による『新世紀アイドル頂上決戦』の火蓋が切って落とされるのだっ!!
…おぉ
…おおおおぉ
今これを自分で書いてて自分で超盛り上がっちゃったよ……
絶対楽しいよ……
アメコミのクロスオーバーみたいじゃん……
事務所やレーベルの垣根を越えたアイドルクロスオーバー企画、
これだ、これしかない!
秋元vs蝶野!
さっそく企画書を作って事務所をどさ回りや!
億単位やで〜 億単位が動くで〜!
よっしゃ!
それでは明日も宜しくお願いいたします!
…欲を言うなら、
影のヒルドル一門を上回るさらに極悪な地獄アイドル軍団が現れることにより、
光のアイドルと影のアイドルが一時的に手を組むことになったら、俺はもう何もかも放り出して東京ドームに走るね。
「くっ、ここまでか」
「ふはは、死ねぇ!」
「(カキン!!)」
「な、貴様は!」
「あなた達は…影のヒルドル?」
「まったく、情けない奴らだな」
「そんな、私たちを助けてくれるの?」
「フン、勘違いするなよ。お前たちを倒すのはこのヒルドルだということを。あんな弱いやつにお前たちを横取りされたとあっては、私たちの沽券に関わる」
「ヒルドル……」
「なにをいけしゃあしゃあと…ヒルドルが加わったところで戦力の差に変わりはない、たっぷりと可愛がってくれる!」
「(ニヤッ)」
「喰らえーっ!」
「(シュン!)」
「……!?」
「き、消えた!?」
絶対東京ドームに走るね。