9月7日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
あの、昨日は、ほんとうにきれいサッパリ、日報を書くことを忘れてました…。
この「1日遅れで書く」という癖、非常によろしくないとは知りつつも、徐々にデフォルトになっていきそうで私は怖い。

ところで、「八王子の宮本亜門」と称されるほどのオシャレマスターである伊藤日報。
道行く人々のファッションに敏感に反応し、世論の感心がどこへ向かっているのかを察知してはその一歩先をいくことで斬新なおされセンスを発揮し、このテの業界では
「伊藤が動けば時代が動く」
とまで畏れられる存在とは私のことだ。

そんな私ですから、外へ出ればキョロキョロと、洋上ににょっきり顔を出した潜水艦の望遠鏡よろしくギャル……いや、おされピーポーをチェックすることに余念のない日々。
しかしここ最近、とある傾向が世の女子どもの間で始まっていることに私は気付きました。

それは「猫」である。

Tシャツに、鞄に、パンプスに。
デザインはごくシンプルな線画で、どこまでもユルい猫ちゃんのイラストの描かれたアイテムを身に纏う女子が急増中。
本当ですよ、私は数日連続で目撃しました。
なんか、今まではせいぜい携帯ストラップ程度でしか女子ファッションに取り込めてなかった「猫」が、ここ最近なんだか主張強めです。
デザインはどれもバラバラなので、ある特定のブランドによる猫デザインが流行っている訳ではなく、単に
『猫ファッションが流行の兆し』
なわけです。
いわゆる最先端的なデザインであろう服の要所要所に、猫の気配。
可愛いアノ娘に猫の影。

なんですか、猫が流行っているんですか、猫アピールですか。
いや、ほんと、八王子のオサレアイコンとして意見させて頂きますとね、ぶっちゃけ、変だと思いますけどね。
しかしブームというのはいつの世もアーリーアダプター達による人柱的普及活動があってこそ生まれることも重々承知ですから、今は違和感バリバリなこの「猫ちゃんブーム」がいずれ爆発的な加速を見せて世に浸透したとしても、菩薩のように広い心を持つ私がブーブーいうことはしまいて。

しかし、ひとつだけモノ申す。
犬はどうした。
犬ファッションは、なぜ流行らない。

なんか、これは私の経験則ですが、
『猫好きの方がアクティヴ』な感がありますね。
猫好きは、猫が好きなのが嵩じてそこから色々な課外活動を展開しますね。
翻って犬好きはどうか。
ただワンちゃんを可愛い可愛いと愛でるだけで、その情熱を社会に伝えようとするモチベーションがあまり見受けられぬ。

今回の「猫ファッション」の兆しも、おそらくファッションの流行を取り締まる『全国おされ連盟』と『日本猫好き協会』のトップ同士による談合が開かれたであろうことは火をみるより明らかである。
おのれ、犬派の俺としては非常にジェラシーだ。

そもそも、猫と犬とは極めて平等、互いに依存し合う運命共同体であるはず。
まさに、光と影。
民主党自民党のように切っても切れない関係であるにも関わらず、猫派が犬派に黙って頭一つ抜きん出ようとしているのが私としては非常に気に食わぬ。

ずるいぞ、猫!
なんだ、しっぽも振れないくせにさ!

よって、おされご意見番としてではなく、敢えて私個人の私怨により、この『にゃんにゃんファッション』は断固として認めない。
今後待ちで見かけたら、問答無用に『猫狩り』を断行する。

猫狩り、それは猫ちゃんのイラストの鼻のすぐ上にマジックで電光石火の如きスピードで
「へ」
と描き込むことで、鼻部分の立体感をプラス。
鼻ぺったんこの猫ちゃんからたった一筆で柴犬へ変換してしまうという、世にも恐ろしい罰である。

なに、目が猫目だと?

その場合は白目を黒で塗りつぶせばよい。
ほら、リチャード・ギアの如き子犬の潤んだ瞳に早変わりである。

猫どもの好きにはさせん。

それでは来週もよろしくお願い致します。