8月27日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

もはや一種のストレス発散法であると自認しておりますが、私は若い頃からとにかく色々な髪型をするのが好きで、
ショートやら金髪やらは日常茶飯事、アフロ、ボウズ+ライン、ボウズ+襟足だけロン毛(=当時流行った)、モヒカン、ドレッドも短いのから長いのまで、2ブロック+針金パーマ、カーリーなもじゃもじゃ、顎までのロン毛………ありとあらゆるスタイルに取り組んで来ました。
その反動なのか、ここ最近は何の髪型にしたらいいかさっぱりアイデアが浮かんで来ませんし、アイデアへのモチベーション自体が鎮火してしまっている感が否めません。
どうしたらいいのでしょ、とりあえず何も予定がないから仕方が無いので普通の7:3分けにして放っておいたけれど、それもそろそろ限界なのでございますよね〜

…みたいなことを、さっきまで愚痴愚痴話していました。恵比寿にある、フリーの美容師さんの自宅兼美容院です。
もっさりしてしまった伸び放題の髪を切ろうにも、どう切ったらいいのかさえ思いつかないままとりあえずフラリとやって来て、美容師さんに救いを乞いていたのである。
「もうやりたい髪型がない」
などという誰にぶつけるでもない我がままな愚痴を一通り聞き終えると、今度は美容師さんが口を開きます。
「日報君は、いくつだっけ?」
「31ですよ、もう」
「じゃあ酉年?」
「酉年です、酉年です」

あ〜、なるほどね。なんだか最近、私のお客さんでなぜか酉年がとても多いんだけど、みーんな、日報くんと同じようなことを言っているよ。
自分のスタイルが分からなくなる、というか、今まで「これが好き」と思っていたものが、髪型からファッションまで、全部に自信を持てなくなったり。あとは心境の変化なのかな、とにかく好みがガラリと変わっちゃうみたいで。
だから皆、私のところに来ると日報くんと同じ注文を言うよね、「なんかイイの、ありせんか?」って。
思春期だよね。思春期だよ。31歳とかって、皆そういうお年頃なんだろうね〜。


よく私は冗談で「♪オレは一生思春期ぃ 果てなくつづく道ぃ」と、イルなスキルのライムをかましてフロアをロックすることが度々ありますが、こうして他人から「YOUは思春期」と断言されるとは思っていませんでした。なんだかそう言われると、へへへ甘酸っぱいな☆と。
でもなんだか逆に嬉しくなってしまった私は妙でしょうか。
それは、似たような悩みを持っているのが私だけではなかった、同い年に共通するものであった…という安堵感よりも、
「まだ思春期してもOKなんだ!」
という、絶妙に的を外した納得感に己を鼓舞する感覚の方が近いです。

そう言われてみると不安定なお年頃なわけですね、30歳前後は。
20代までのスタイルを続けても、「いつまでやってるの」と後ろ指をさされ、
30代後半〜40代のものを先取りしても「オッサン臭い」と邪険にされる世代。
そんな悩み多きお年頃の私に、「思春期なんだから」と悩みOKサインをくれる美容師さんの発想は斬新でした。

よ〜し、思春期すっぞ〜!!
そんなこんなで、へへへ、明日も宜しくお願い致します。
(キラキラ)

思春期