8月24日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

「犬のしっぽ問題」というのがあります。

私が『犬が自分のしっぽを噛もうとしてグルグル回る永久機関と化す現象』について論文を書き、いっちょ学会に波紋を広げてやるか〜という不毛な狙いのもとに研究を重ねていくうち、
「犬は、己のしっぽを認知しているのだろうか」
という疑問にぶつかったことに端を発します。

この小さな疑問はのちに様々な犬研究における謎を浮き彫りにさせることになります。
上述の「なぜ犬は己のしっぽを追いかけるのか」から始まり、「犬はしっぽを意図的に振るのか」「ついつい動いてしまうのか=だから『わ!これはナンだ!?』→しっぽグルグル〜」など、人類にとって未知なる存在、それが犬のしっぽ。

そうしてこの問題は、今日まで解明されることのない超重要議題として学業の世界に君臨し、今まで何人もの学者たちが「犬のしっぽ」を解明するためその人生を賭してまで挑んできましたが、未だかつてその真相を掴めた者は皆無。
なかには廃人にまで追いつめられた者もいるそうです。

犬のしっぽ、それは自然界のファンタジー
その秘密を解き明かした者には、古代の神々から永遠の命を与えられるという伝説が、東京都八王子市には受け継がれているそうです。


……という話を、職場の女子にしてあげたら、なんかその女子、フフンって鼻で笑うんスよね。
「え、犬のしっぽとかいってどうでもいいですよ」
そして、自他ともに認める大の猫好きである彼女は、
「それより聞いて下さいよ、猫はしっぽで感情表現が出来るんですよ!」
と、あろうことか猫のしっぽの話を始め、やがてそれは「いかに猫が素晴らしいか」というキャット神話へと昇華され、そして巡りに巡って
「それに比べて犬ときたら」
という、激しい犬DISへと変貌するものだから、私も途中から
「彼女の猫への愛情で電力を起こせたらなぁ!」
と上の空で話を聞いていました。
キャット忍伝てやんでぃ!

なるほど、よくよく考えてみると私の周りは圧倒的に『猫好き』が多いのです。
愛猫家のほとんどが、同時に動物好きだったりするので、犬のことも可愛がってくれはするものの、彼らが口にするのは猫、猫、猫!
猫 > 人間、といわんばかりの情熱を猫に捧げる彼ら。
それが悪いというわけでもありませんが、なんですか、さっきから猫の話ばっかり。
ちょっとは犬好きの私のことも大事にしてよね!
でないと、違う誰かのところへ、行っちゃうんだから!

さて、そんな猫好きに囲まれて肩身の狭い思いをしている犬好きの私としては、なんとかして彼らに一矢を報いたい。
猫を愛してやまぬ彼らが
「これはまいったニャ!」
と降参するような、なにかトンデモない偉業を残してやりたい……
そんなことを思案しながらトイレへ入った瞬間、
私、思いつきました。
猫好きどころか、世界中のみんなを「犬SUGEEEEEE!!!!」と驚かせる方法を。

それは、
1.
ブログを立ち上げます

2.
そのブログは、毎回毎回、全ての記事が「犬のしっぽ」についてです。

3.
街で見かけた犬のしっぽなどを写真に収め、ひたすら犬のしっぽをアップする日々。

4.
やがてアーカイブも溜まっていき、Google検索でもヒットするようになっていきます。

5.
しかし、なんと! ここが肝心なのですが、
ブログのタイトルから記事の内容までなにもかもを
『人類の起源』
とするのです!

6.
『人類の起源』と称して犬のしっぽの画像をアップしまくる!
犬のしっぽ犬のしっぽ犬のしっぽ!
やがて何が起こるか!?
それは

7.
「人類の起源」でググると犬のしっぽがヒットする!

<検索結果予想図>

どうだ、これが現実のものとなった暁には、愛猫家たちもこれまでの私への無礼を詫びなくてはなるまいて。
羨ましいだろ、なんてったって人類の起源、いただきマンモス〜☆

Googleアルゴリズムを制した男」
そんな勇名を手にした私ですから、世間が放っておくはずがありません。
出かける先々で人々が私のことを見つけるや否や、ギャルたちが「ヒソヒソ」とこっちをチラチラ見ながら話す声が聞こえて来そうです。なにを恥ずかしがっているのだろう、写真を撮って欲しいなら直接言えばいいのに。

そんなこんなで、未来の栄光を手に入れるため、まずは『人類の起源ブログ(犬のしっぽ)』を立ち上げる所からやってみましょうか。
とりあえず、はてダかな?

それでは来週も宜しくお願い致します。