8月13日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

世間はお盆休みではありますが、私はうっかり仕事をしておりました。
うっかり、といえば今年の夏は色々と油断しておりまして、お盆がなんだか気付かぬうちにやってきてしまい、例年のように盛り上がるためのスタートダッシュに失敗してしまいました。
まぁ、格段盛り上がるイベントではない…というか盛り上がったらバチが当たるような時期ですが、それでも今年は「お盆を逃した」ような心持ちです。

さらに、以前の日報で
ロンドンオリンピックにこの夏を捧げる」
とのたまっておきながら全然試合をチェックできず、全て結果は翌朝のsportsnaviで知り、NHKニュースサイトで短い動画を見るだけに終始してしまいました。
なので、誰が何でどのメダルを穫った、とか全然わからん。
そういえば甲子園もさっぱりだ、なんだか釈然としない。

歳をとったからだと思いますが、夏の楽しみ方も昔のそれと比べてだいぶ変わった気がします。
今だからこそ楽しめるサマ〜!もありますが、同時にもう戻れないサマ〜!があるのも事実。
あの日のサマ〜!を思い出してちょっぴりおセンチになるのも、三十路を超えた夏の楽しみ方のひとつでしょうか。

特に私の場合、若い頃に夏のなにが楽しみだったかと言えば、それは『真夜中のコンビニ』です。
風呂も入ってご飯も食べて、でも夜遅くまで起きてゴロゴロしていたら、おや、小腹が減ったぞ?

「むむ、冷蔵庫になにもないではないか」

「けしからん、なにか買ってこよう」

これは不可抗力であるwww

…と自分で自分を卑屈な懐柔策に丸め込み、ハーパンサンダルで青白い街灯の下を歩く草木も眠る丑三つ時 in サマ〜! が、心地よい。
特に、住宅街のどこかからテレビの音なんかが小さく聞こえて来て、人の気配を遠くに感じる時になぜかグッとテンションがあがる変態が私です。

そしてコンビニに着いても私はすぐには店内に入りません。
コンビニの駐車場の前に座り込み、携帯の電話帳の中から適当に目についた友人に電話をかけ、運良く繋がったらそこから1時間くらいグダグダ喋ります。
どうでもいい話に時間を費やすこの贅沢な感覚、それがたまらんとです。
電話を切ってから肩で風を切りながら店内に颯爽と入ったら、有無を言わせないスピードで
「お菓子お菓子お菓子! お酒お酒お酒!」
ポイポイポイと目につくジャンク食料をカゴの中へ放り込み、最後に
「お、闇金ウシジマくん!」
と、コンビニ恒例のまとめ単行本も一緒に購入してルンルン気分で帰宅。
あとはクーラー効かせた部屋で怠惰の釈迦となるのみです。

おお、これを書いてるだけでワクワクすっぞ!
早速今夜にでもコンビニ逝ってみるか!

…と思っても、それがこの歳になるとそうもいかない。
夜中にコンビニに行きたくなる衝動はしょっちゅうありますが、なぜか家から出るのが億劫になったり、
「ヤダ! こんな時間に食べたらプップクプーだプー
m(><)m ←土下座 」
ダイエットという名の理性がブレーキをかけてくれるのです。
そもそも、コンビニ前で長電話をしようにも、私の友人たちも同じだけ齢を取ってオトナになったのです、
「こんな時間に電話すんなブッ飛ばすぞ」
と邪険にされてしまうのであった。

かくして私は、かつて楽園であった真夜中のコンビニを追われたアダムとイヴよろしく、『闇金!ウシジマくん』だけが入った袋をぶら下げて失意のうちに帰宅。
怠惰の釈迦になろうにも「ウシジマくんおもしれー!」と一気読みしてしまい、時間が余って怠惰になるネタすらない。
というか、コンビニに行く以前に
「もう寝るか」
と、信じ難いことに無意識に自ら社会適合することを優先してしまうでしょう。
それがオトナになる、ということなのです。

さようなら、蒼い夏の日々よ、
さようなら、真夜中のコンビニ。
もう15本チョコを一晩で一気食いすることはないんだね。

ちなみに、これが冬だったら
「深夜に厚着してコンビニ行って、おでんとお酒とウシジマくんを買って暖房効いてる部屋に戻って毛布の中でヌクヌクと暴食の仏になるんだぁ゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚」
というわけで、
要は通年で真夜中のコンビニが好きなだけです。

あなただって好きなんでしょ!

それでは明日も宜しくお願い致します。