8月8日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼致します。

お客さんに電話をかける時、大抵はこうなります。
プルルルル
「ガチャ、はい◯◯◯◯(社名)です」
「いつもお世話になっております。◯◯◯の伊藤です」
「いつもお世話になっております」
「お世話になっております」

私だけかもしれませんが、こうして「お世話になっております」の応酬が続くこと、多くないですか?
私は!
これが!
非常にまどろっこしい!!
お世話になっております何回言うの!!

私はどうもこの
『お世話になりますを言わなきゃ話が始まらん』『お世話になりますがまるで最上級の丁寧なご挨拶』
になりつつある日本の形骸化した挨拶方式が気に入りません。
スマートではない、といいますか、こっちが言ったら向こうが言わなきゃ社会人としてOUTな雰囲気がありますよね。
でも、それだとお世話になりますにお世話になりますを被せ合うお世話永久機関となってしまうわけで、「お世話になります」を4〜5回目を過ぎた辺りからどのタイミングでお世話のなり合いを脱却して本題に入るか、みなさんも毎回毎回腐心しておられるであろう。

そこで最近は、向こうが電話をとったらいきなり
「◯◯◯の伊藤です」
と名乗り、先方が「お世話になっております」と言って来るのを待ってから、お世話になっておりますと返しています。
(本当は電話をかけた側から切り出すべきなのかもしれませんが)
そして間髪入れずに本題に入ることで不毛なお世話のなり合いを辛うじてかわしているのです。
とはいえ、これも「お世話になります、ということが社会人の嗜み、至上命題である」と信念を持っている人が相手だと、こちらが先に仕掛けるより先に「お世話になっております!」と言って来てしまい、そこから永久機関が稼働してしまうこともしばしば。

何かいいアイデアはないでしょうか。

例えば、遮る。
「いつもお世話になっておr」
「◯◯様はお手すきでしょうか?」
「え!?」
……うーん、きっと相手は「こいつ殺す」と受話器の向こうで鬼の形相をしていることでしょう。
殺されてはひとたまりもないので、何か他のアイデア………

例えば、上をゆく返し。
「いつもお世話になっております」
「いつもお世話になりまくっております」
「え!?」
まぁ「お世話の度合い」に差が出てしまえば、被せ合いを回避できるかもしれません。とはいえ、なりまくっていることを口に出すと、えらい卑屈に聞こえるものです。相手に「世話しまくってやってんだからよ、見積りのココ、削ってくれよ、あ?」と圧力をかけられることが将来あるかもしれません。それもリスキーである。

なにかいい解決策があるはずだ‥‥。
いつもそんなことを考えながら、私は受話器をあげるのです。

「お世話ーノ」
とかでもいいかもしれません。なんかフランスっぽくて。

それでは明日も(というか今日も)宜しくお願い致します。