1月15日の日報 ペースメーカーは私だ

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

12月に、かれこれ10年来ファンであるJazztronikのニューアルバムが発売になりまして、

これまでと打って変わってのビッグバンド編成ということで、
「面白いことするな〜」と購入して聴き込もうとした矢先、
そういえばこの方々が待望のニューアルバムをリリースしたな!

今作はまたコンセプトが立っててカッコええな〜とシビれていたところに、
RIRIというヴォーカリストを知って「まだ若いのにすごい歌唱力や!」と音源をいろいろ買い込んでしまい(2月のアルバムも楽しみです)、

さてこれらを聴こうかなとした矢先に、去年知ったFLY BOY RECORDSからKOWICHIのニューアルバムが出たというから「お〜っとっと」と購入し、

「ちょ、ちょっとタンマ……」とアップアップしながら年を越したら今度は彼らの新譜が到着。

日本のHIP HOPも若手が台頭するなかで、ベテラン勢の巻き返しも最近盛り上がっててますます目が離せませんね〜とか言うてたら、

三代目の彼がソロをリリース……と思ったらまさかのスローR&Bですからね、LDHから久しぶりに黒い音源デター! とテンションだだ上がりでこの2日間はずっとこれをヘビロテです。


……って
「いつ聴き込んだらええねん!」
私、なんだか腹が立ってきましたよ。
1番目のジャズトロの前に、そもそも夏くらいからリリースラッシュずっと続いててどんどんライブラリに溜まっていってるわ。

よく考えたらここ最近、「好きなアーティストの新譜だ!」と嬉々として買ったアルバムを、10回くらい通して聴いたらもう次の他アーティストの新譜を聴くようになって、ああそういえばあの人アルバム出してたよね? ……みたいになるループを繰り返している気がします。
「買って聴こうとしたらまた新しいの出るから買って聴こうとしたらまた新しいの出るから買って聴こうとしたら……」
みたいな。
まさに本でいう『積読』です。

ミュージシャンの数って、解散・引退よりもデビュー数が勝っていると思うので(とくにインターネッツもあって)どんどん増えてる予測ですが、それはつまり楽曲リリースの数もどんどん増えてるということですよね。
それで、いい曲がこの世に増えるのはとっても素敵なことだと思うのですが、我々リスナーに与えられた24時間365日はフィックスなわけで、その数を増す良曲たちを消化しようと思ったら、もう私たちの日々のリソースを削ってそっちに回すしかない。

しかし、そんなことは実際難しい。
私が曲を聴けるのは通勤時間(行き帰りあわせて40〜50分)しかなくて、でもたまに音楽を聴きたくない日もあれば、本を読みたい日だってありますから、毎日イヤホンつけることもない。
でもそんなペースで昨今のリリーススピードにはついていけんとです。

じっくり聴き込んで、歌詞と曲名と曲順を覚えて、気になってクレジットを読み込んで「あ、この人が制作してたんだ!」みたいな小さな驚きを感じたり、「この一瞬のベース音が〜」みたいな蘊蓄を誰かに言いたくなったり、そんでそんで、そのアルバムがたまたまかかってたことでセットで記憶されるニャンニャン思い出ができたりして……みたいな、私が昔楽しんでいた音楽の消化が全然できてないのです。

なんだか虚しい……と感じたのでした。
振り回されてる、みたいな。
私はデジタル歓迎志向ですが、この「自分の歩調を上回るペース」というのに(今更)気付いて、ちょっとなんとか自分のペースに引き戻せないだろうか……と考えております。
「べつに新譜がリリースされても、スグに買わなきゃいい」
とも思うんですが、そこをスグに買いたくなるのがファン心理でして……。
デジタルに売り切れなんてないのに、なんでかスグ手元に置いとかないと心配になっちゃうの、なんでだろう……。

みなさん、似たような悩みお持ちではないですか?
もしそうなら、どうやってペースをコントロールされてるんでしょうか……。

それでは明日もよろしくお願いいたします。
これって書籍にも同じこと言えそうな気がしております。