5月27日の日報 ランオールナイト

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

チャッピーに引き続き、映画『ランオールナイト』を観て来ました。
みんな大好きリーアム・ニーソンおじさま!

シリアスな展開、緊張感ある絵づくり、意外とイマドキなデジタル画像処理など、色々と楽しい要素が詰まってましたが、なによりも役者の演技が素晴らしいと思いました。
とくにエド・ハリス老けたな〜、でもマフィアのボスがピッタリでした。

全体的にバランスよくて、これは恐らく「今年の10本」に入りそうです。


ただし、この作品でも明らかに「日本の配給会社によるミスリード」があったと思います。
『警察、暗殺者、一般市民、そして隣人までもが敵!!』
という謳い文句、一般市民も隣人も全然敵じゃなかったのですが……。

「いつ、どこの誰から襲われるかわからない状況でニューヨークを逃げ回らなくてはいけない」
というスリリングな話を期待させておいて、全然違う! あんまり襲われない!
せめて従兄弟か、刑事さんのどちらかが裏切ってくれればキャッチコピーもかろうじて成立するかと思いますが、それもナシ。
まさか、面識ないおばあちゃんが主人公(指名手配中)の居場所を警察に通報する行為を指して「敵」と言ってるわけじゃないでしょうね……?

なんでしょう、バードマンやチャッピー、今度のアベンジャーズでも「日本の配給会社」が暗躍する日本映画シーンに対してSNSであれこれ言及されてて、
「まぁローカライズって大事だし、彼らは彼らなりに善かれと思って……」
と比較的擁護派の私ではあるつもりですが(『セッション』だって個人的にはナイス邦題と思ってますし)、とはいえ「期待を煽るためのオーバー解釈」が目に余ることが増えている気はします……。

あと、これは本国による編集でしょうけど、「本編が予告編のまんま」ってのも多いですね。
商業的に見ればそれもまた正解なのは理解できるのですが……。

……などなど。
観る側も賢くならなければいけない状況というのは、楽しめればいいですが、余計に気を遣わないといけないレベルだとよろしくないですね。

『ランオールナイト』が予想以上に作り込まれていた=楽しめたので結果オーライですが!

それでは明日もよろしくお願いいたします。

Like Water for Chocolate

Like Water for Chocolate

「この黒人暗殺者、セリフ全然ないけど存在感あるな〜」
思ってたら、クレジット見たらCOMMONだったのがウケました。