12月4日の日報 会いたいカフェ

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにして失礼いたします。

土曜日に向けてギャル論の資料を完成させなくてはいかず、もう日がないので集中してガッと書き上げないとIKENAI!

そこで、仕事のあとに遅くまで空いているカフェに立ち寄り、
「はぁ、今日もまたギャルか……」
と重い指どりでタタタッターン!とMacBookを叩いておりました。

ところが、
隣のテーブルのカップルから、なにやら不穏な会話が聞えてくる。
ボソボソ話しているので詳しくはわかりませんが、
それでも『カレシがカノジョに別れ話を持ちかけている』というのは掴めた。

しかも、この別れ話は今に始まったものではなく、既に数回やりとりがあった模様。
諦め切れないカノジョが、なんとかしてヨリを戻せないかと懇願する状況でした。

「うむむ、やり切れんな……」
タタタ、ッターンの「ッターン」がふたりの邪魔になるかと思った私は、
タタタ……タン、と非常に優しいタッチに切り替えてギャル論を書いておりました。

ただ、その別れ話よりどうしても気になるのが、
そのカップルが、めっちゃホストな彼氏と、めっちゃキャバ嬢の彼女だった、ということです。
キラッキラのモーリモリ、なのです。

「うむむ、やり切れんな……」
わりとお洒落且つシンプルなデザインの、
森ガールとか鹿とか熊が集まりそうなカフェですから、
そこでひと際異彩を放つこのカップルたるや、
「光すら屈折する磁場を形成している!」
隣に座る私は、
そのブラックホールに吸い込まれんとテーブルを必死で掴むのでした。

そんな彼らの横でギャル論について悶々と思考を巡らす私の存在。
私と同じくソファ側に座っているカレシが、ちょっとでも体の角度を変えようものなら、私のMacBookの画面にデカデカと書かれた
「ギャルが胸を張って生きれる時代を」
などの文字が見えてしまう。
なんだかそれはお互い不幸になる気がする……
そこで私は、彼ら側に向かって全体の向きを調整し、傍から見るとむしろ不自然な状態で原稿を書いていたのでした。

カフェ、それは人生と人生が交錯するドラマの交差点。
最後は「これからも友達でいてくれるよね?」的なところに着地した彼らは、スススとカフェを後にしました。
切ないよな〜カノジョ、
結構可愛いコだったのにホストの貴様はなんで振るのか! そんなに引っ張りだこなのか!
これから出勤か!
「お疲れ様です!」

それでは明日もよろしくお願いいたします。