6月12日の日報 お寿司マナー講座

お疲れ様です。伊藤です。
本日は夜に六本木へ出向き、仕事でお世話になってるお客さんにお寿司をご馳走になってきました。
親子二代にわたって続く老舗のお店で、六本木で長年やってきた貫禄がありました。

大将が人数分の握りを大きなお皿に並べ、我々の席まで持ってきてくれたのですが、その際に『お寿司の作法』について大将と話が盛り上がりました。

「寿司ってのはこういう順序で食べるのがぁ粋ってもんよてやんでぃ」
みたいなマナーがあるのかどうか訊いてみたところ、
『はじめにイカ白身のさっぱりしたものを出し、徐々に脂ののったマグロやいくらの軍艦巻き、そしてアナゴなど甘味に移っていくのがよくあるパターン』とのこと。
カウンターで1つずつ握る時もその順序で出すことが多いそうです。
とはいえ、お寿司屋さんによってスタイルが違うため一概にそうとは言い切れない、とも仰ってました。
(シャリの握りの固さも、お店のスタイルによって異なるんだそう)

玉子の厚焼き&かっぱ巻きなどは後半に出すことが多いかなぁ、とも大将は仰ってました。
実は私はこれまで「玉子焼きも河童巻きってエントリーでしょ」と勝手に解釈し、まず手始めにそれらを片付けてから、さらにいきなりサーモンとかいくらとか食べていたという。
つまり、大将の話す順番から著しく逸脱していたわけで、そうとも知らずにむしゃむしゃ食べていた自分がなんだか恥ずかしい……

……ということを大将に話すと、
「でも、食べたいものを食べる。それが一番ですよ。あたしら寿司屋は順番なんて気にしません」
と言ってくれるではないですか。ありがたや!
そしてこうも付け加えてました。
「一番ダメなのは、『寿司ってのはこういう順番に食べるのが通の食べ方』と勝手にマナーを決めつける人。あれは粋じゃないね」
それを聞いて、私は「なんだかインターネットの話みたいだな」と思ったのでした。

インターネット上で深い知識を語ることで人気を得ようとする人々、多くないですか。
語るだけならこちらも勉強になりますが、それをちょっとでも強制しようとする=マナーとして決めつけようとすると、それは一気に厚顔無恥な自慢話になってしまう……
まぁWEB以外のリアルな世界でもそういう方を見かけますが、とりわけ昨今のSNS上でそういう人々(と、そこに待ってましたと言わんばかりにつっかかる同じ穴の狢たち)が増えてるなと。

そんなことを考えて、
「寿司の世界、その奥の深さたるや禅の如し……」
と舌鼓をポンポン打っておりました。
大将、粋な話をありがとう!

……とひとしきり盛り上がった後、0時半に仕事場へ戻り朝まで作業していたので、日報も遅れて提出いたします。
夜明け前に帰宅して日報を書こうと果敢に挑戦してみましたが、さすがに無理や!

それでは明日もよろしくお願いいたします。