6月6日の日報 Pepperは電気羊の夢を見るか

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

昨日ソフトバンクが発表した「感情をもつロボット」ことPepperちゃんですが、ネット上では「うおおおお」とセンセーショナルになっているものの、リアルの世間では今ひとつ盛り上がりに欠けてる? ように見えます。

ギャルをはじめとする『マジョリティ』な層は、上述のようにまるでニュース自体が届いてないんじゃないかと思えるほど静かです。
例えニュースを見たとしても、
「ふーん、今度はソフトバンクがロボットやるの、あっそ」
程度にしか捉えられなさそう。
AIBO然り、ルンバ然り、そしてASIMO然り。
ロボット的なプロダクトの登場を数回経験している我々ですから、ロボット免疫みたいなものはついているのかもしれない。

いやしかし、技術レベルはどうであれ「ロボット購入」という消費活動が、気が付いたら現実のものになっている。
こりゃ21世紀ですな。
地味に未来は訪れていたわけです。

とはいえ、私はPepperちゃんを基点にあれこれ考えさせられます。
火の鳥』のロビタじゃないですけど、
iRobot』じゃないですけど、
『A.I』じゃないですけど、
ブレードランナー』じゃないですけど、
イノセンス』じゃないですけど、
そして『ロボットレストラン』じゃないですけど、
どこか人類は「自ら創り出したロボットに酷い目に合わせられる」という先入観が定着してますね。

そして、今挙げたSFストーリーに共通するキーワードは全て『感情』なわけで(シュワちゃん除く)、その感情を搭載したPepperちゃんの登場に、
「うわ〜、本物のロボットだ!」
快哉があがると同時に、
「うわ〜、本物のロボット……できちゃったよマジで」
みたいな、ちょっと怖いというか、
「(色々な意味で)ほんとに大丈夫?」
と懐疑的にならざるを得ない。

Pepperちゃんは感情といってもポジティヴな部分だけを汲み取っているようなので(※それをもってして「感情を搭載」というのも少し妙な話ではありますが)、
まさかある日突然
「ジンルイ メツボウ」
とか言い出すことはないでしょうけども。
でも、
色々妄想してしまいます。
「PepperちゃんとPepperちゃんが出会うと何が起きるのか」
とか、
いつかアップデートの先に
「新OSでは、ついに"WABI SABI"を搭載!」
みたいな。

いつかリアルに「ロボット用の法整備」が必要になってくるでしょうから、その時人類はどんな判断をくだすのか、そっちにも興味津々です。


とりあえず!
Pepperちゃん!
ちょっと顔怖いね!
最初、鳥山明デザインかと思った。

Pepperちゃんは中途半端な笑顔にするより、「両目はただのランプ、口とか無い」の方がよかった気がする……
感情表現について表情が最も大事ならば、逆説的に「動かない表情」というのは、それが笑顔だとしても人間には受け入れ難いのではないでしょうか。
そこに感情はない、という証拠ですから……。


それでは良い週末ヲオスゴシクダサイ(ピーピー)。