12月17日の日報 圏外トンネル
お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。
京王線という、西東京と都心を東西に結ぶ私鉄があります。
私は京王線ユーザーなのですが、発着駅である新宿駅から次の停車駅である笹塚までの長いトンネルというのは、携帯電話の電波がまったく入らない区間でした。
このご時世、東京を走る地下鉄もみんな携帯用電波に対応している中、新宿〜笹塚間だけソフトバンクはもちろんドコモもauも全て圏外。
我意に関せずとばかりに京王線はあらゆる電波をシャットアウトしていたのでした。
私も、新宿駅へ向かうトンネルに電車が突入したならば、そっとアイホンをポケットにしまい、悠然と車内を見渡します。
「くっくっく……今スマホをいじっている愚か者どもよ。私は知っているぞ、今おまえのスマホ画面には『接続に失敗しました』アラートが出ては確認ボタンを押し、また出ては確認ボタンを押す……それを繰り返しているのだろう?
電波がないと知りつつも、「私は電波つながってるもんね〜」をアピールするためにスマホを操作し続け、開かないブラウザをただ眺めているのだろう?
馬鹿め! 貴様ら全員、接続に失敗しておるのだクックック」
(……でもひょっとして電波ないのはソフトバンクだけで、ドコモとauはみんな余裕のインターネッツを楽しめていたらどうしよう、と心配しないこともない)
そんな不毛な優越感に浸るのが私のささやかな幸せだったのですが、今日ついにこんなプレスリリースが。
てっきりこの「圏外区間」は、京王線による
「スマホユーザーが増え、常にネットに接続する前提での生活環境が構築されつつある現代において、突然回線が使えなくなった時の我々の暮らしの脆弱性を、自らのサービスを介して訴える」
という現代社会への強烈なアンチテーゼだと思っていただけに、
この京王線の
「へいお待ち! 対応しやした!(キラキラ)」
みたいな爽快なドヤっぷりに、
「一度『圏外』と決めたならとことん貫けよな!」
と私はおかんむりです。
だがしかし、帰りに京王線に乗ったので、電車が新宿駅を出発しトンネルに入っていった瞬間に
「バッ!」
とアイホンを取り出してLINE POPを立ち上げてみたのでした。
「ラ、LINE POPが…できる……!」
今まで何度LINE POPのプレイ最中にトンネルにさしかかって接続を中断されたことでしょう。
苦汁を味わいつづけてきた過去から解き放たれた瞬間。
気付けば目から涙。
現代社会へのアンチテーゼも結構ですが、私のLINE POPも大事である。
「京王線、ありがとう!」
私は心のなかで叫びました。
LINE POPは未だに200万点の壁を越えられません。
それでは明日もよろしくお願いいたします。
車内マナーは守りましょう。
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