6月14日の日報 すきキッスすき の巻

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

今日、6/14は韓国において一大イベントデーだったそうです。

キスデー

キスデー (Kiss day) とは、韓国に存在する記念日。日付は6月14日。

2月14日バレンタインデー、3月14日ホワイトデー、4月14日ブラックデー、5月14日ローズデーイエローデーに連なるイベントで、この日までにカップルとなった恋人同士がおおっぴらにキスをしてもいい日とされている。

6月14日。
それは「恋人同士がおおっぴらにキスをしてもいい日」である。

本来ならば路上の左右を、新緑繁る並木が鮮やかに彩る季節のはずが、
「街路樹→カップル(ちゅっちゅ)→街路樹→カップル(ちゅっちゅ)→街路樹→カップル(ちゅっちゅ)」
といった、静と動のイリュージョンが艶かしくつづくセクシーストリートに大変身。

「こりゃさすがにたまらんわい」
私も今日と恐々としながら迎えたのですが、
よく考えたら仕事場から一歩も外に出ないので問題ありませんでした。

とはいえ、今日は金曜日。
金曜日→仕事のあとに街でデート→食べたり飲んだり楽しいね→もう終電だ→人でごった返す改札の前で「…今日は、帰りたくない(ぷく〜)」→

ちゅっちゅっ

キスデー恐るべし!!
韓国の習慣とはいえ、韓流ブームが吹き荒れる昨今。
新大久保はもちろんのこと、すぐ近くの新宿辺りもこの「ちゅっちゅゾーン」の圏内になっていることは想像に難くない。

いつもの新宿なら、同じ時間・場所・状況には

「……」
「……」
「じゃあ、もう終電だから」
「……」
「俺、行くわ」
「待って」
「……」
「ほんとに、もう終わりなの?」
「……」
「……」
「……そっか」
「うん」
「……」
「……」
「友達でいても……いい?」
「……あぁ、もちろん」
「じゃあ、明日からは親友だね!」
カノジョが突然明るい声をだしたから、少し驚いて俺は顔をあげてカノジョを見た。
カノジョは精一杯のスマイルを顔に浮かべながら、大粒の涙をぽろぽろ落としていた。
電車がホームに滑り込む振動が2人を包み込む。
「またな」
「……」
階段を駆け上がり、発車ベルとともに総武線に乗り込む刹那、心が揺らいだ俺は階下を向いて、数秒前まで2人が立っていた場所を見てしまった。
その場にしゃがみ込んで顔を両手で覆う小さな背中。
「俺たち、どうしてこうなってしまったんだろう」
無責任な責任感がわき上がる自分に苛立ちながら、俺は終点までずっとドアの前に立ち、車窓に写る己をにらみ続けた……

というドラマがそこら中に転がっているものです。
しかし『KISSデー』というからには状況は一転。
「それ、今ここでしなきゃダメっすか?」
と訊きたくなるくらいの熱いキッスの嵐で新宿がめくるめく!

これから帰宅される皆様、とくに新宿駅をご利用される方がおりましたら、くれぐれもお気を付けください。
そのキッス、今日ばかりは保護された権利なのです。
腹立てたいけど立てれない、やり場のない怒りに苛まれるのも分かりますが、しかしちゅっちゅできる彼らを祝福しようではありませんか。
「デス!」
「トロイ!」
「デス!」
「トロイ!」
せっかくのハナキンです。

それでは素敵な週末をお過ごしください。

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