4月4日の日報 サドルをとりもどせ の巻

お疲れ様です。伊藤です。
昨日はドタバタしておりまして、遅れて日報を提出いたします。

職場の若いやつが、自転車のサドルを盗られたそうです。

よくよく考えると、これは凄い効果的な嫌がらせですね。
サドルなんて売り捌けるようなものではないので、完全に嫌がらせだと思うのですが、その精神的ダメージとしては相当でしょう。
なんか、想像しただけでクラッときませんか、サドルがないなんて。

また、ずっと立ち漕ぎしないといけないので、体力的にもしんどい。
し、赤信号などで止まる際にうっかり座ろうとすると、パイプがお尻に刺さります。
大都会TOKYOのど真ん中で「アーッ」ってなる可能性大。

ここまでヒドい目に遭ってしまうと、人間、ダークサイドに落ちがちです。
「街中に止まってる自転車たち……いいな、みんなサドルがついていて……。待てよ、そうか、俺も誰かのサドルを奪ってしまえばいいのか(ハァハァ)」
ひょっとして、彼のサドルを盗んだ輩も誰かにサドルを奪われた被害者だったのかもしれない。
1つのサドルが無くなると、それがきっかけでサドル強奪事件がどんどん連鎖していく。
被害者が加害者になり、新しい被害者を生んでいく。
さながら感染ウィルスの如し。
なんだかこれでパンデミック小説が書けそうです。
(タイトル『笑うサドル』)

……と思っても、聞くところによればサドルのパイプの太さは、メーカーごとに違うらしいのです!
まさしく「打つ手なし」。職場の後輩は、どうやらサドルだけ購入する必要があるようです。これは経済的にも喰らう。

それに、なんだか間抜けな話です。
「サドルくださ…い……」
自尊心もおおいに傷つく。
考えれば考えるほど怖い話です。

サドル。
私たちは日々のなかで、それが当たり前かのように安心してお尻を預けている。
だが、ある日突然その存在が消えてしまったら。
かけがえのない大事なものほど、側にあり過ぎて気付かないものですね。

あなたのサドルは、大丈夫かな?
それでは本日もよろしくお願いいたします。