1月21日の日報 ブンブン丸は今どこで何しているでござるか の巻

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼致します。

「今夜はなんだか雪になるそうだ、そりゃ寒いに決まってる!
こんな夜は日報書いてる暇あったらとっとと風呂入って寝るに限る、エイエイオー」
そう心に決めて先程帰宅し、しかし一応インターネッツなるものでYouTubeという動画投稿サイトを覗き、最近ハマってる『自分が小中学生だった頃よく観てたアニメの主題歌』を一通り眺めたのち、
「日報を書く暇はなくとも、昔懐かしの想い出に浸り、あの時ああしていれば……と自責の念に喘ぐ過剰な自意識だけはたっぷりとあるのだ」
と焦点の定まらない瞳でつぶやいておりました。

そのとき、サイドバーの『この動画に関連する動画』の中に、"Amazing Sign Spinner"と題打った動画を見つけました。
直訳すれば、『超絶! 看板まわし男』。
一体なんのこっちゃ?
不思議に思った私は、恐る恐るその動画を観てみたらドヒャー!

「なんだか看板を振り回している! しかも無駄にカッコよく!!」

その他、"Sign Spinner"などのキーワードで検索してみると、出てくる出てくる、超絶看板まわし人間たち。

気になって調べてみると、これは"Sign Spinning"(まんま)と呼ばれる一種の広告みたいなものだそうです。
アメリカの『ゲリラマーケティング』を標榜する会社がスタートさせたこのサービス。
広告の描かれたデッカいボードを路上でアクロバティックに振り回す、振り回す、振り回しまくる。
(ボードは矢印の形をしており、大抵はその場所のすぐそばにあるお店の広告となる)
道の上で人間が大きい看板をグルングルンまわしまくる光景にドライバーの目は釘付け、なかには興味を持ってその店に来てくれることもあるそうで、今ちょっとしたブームになってるそうです。

このブームの火付け役と思われる(多分)"AArrow Advertising"社のWEBサイトでは、こう書かれています。

私たちはエネルギー溢れるクリエイティヴな広告で、いつでもどこでも御社をアドバタイズします。

思えば2002年、我が社はこの"Sign Spinning"というエクストリームなスポーツ、パフォーマンスかつアート、そしてナウでホットなゲリラマーケティング業種へと転換しました。
そして今では1000名のサインスピナーズを擁する、世界のサービス会社となったのです!

AArrow Advertising WEB site

うん、まぁ、看板をブンブン振り回しているあいだ、少なくとも肉眼ではその広告がなんなのか一切捉え切れないという性質から、『広告主の宣伝』なのか『Sign Spinningの宣伝』なのか……の、いわゆる「矛と盾」の因果関係に思えなくもない刹那的プロモーションで話題となっている"Sign Spinning"。

こういう奇想天外なアイデア、いかにも海外らしい!

この"Sign Spinner"の一体どこが『昭和と平成の狭間に生まれては消えていった隠れざる名作アニメの関連動画』なのか、まったくもって私には理解できませんが、しかし夜の寒気を吹っ飛ばしてくれたんだぜ!

「これはじつにモテそうである!」
早速今度の週末にでも代々木公園の原っぱで練習してみようかと思ったのですが、しかし、まず何を回したらいいのかわかりません。
恐らく、この「人間が看板もって路上で『こっちッスよ〜』と宣伝する」仕事は、日本でいうならばサンドウィッチマンが主に該当するのではないでしょうか。

サンドウィッチマン -Wikipedia

……なるほど、あの体を挟む様に前後にぶらさげた板を、こんどはヌンチャクさながらに振り回しまくる! これぞジャパニーズスタイル!
「アタッ! アタッ! ホワタッ!」
ぶんぶん振り回したのち、「アタァーッ!」と空中に放り投げる板。
2枚が遠心力によって回転しながら、空気抵抗によってゆっくりと降りてくる。
私(上半身裸)は何もすることなく、腕を組んで静かに目を閉じたまま仁王立ちである。
すると、くるくる回る2枚のサンドウィッチ板の間……つまり描かれる円の中心に私の頭がすっぽり入り、やがて回転の勢いをなくした板が静かに私の前と後ろに垂れ下がるのである。
次に私は「くわ!」と開眼し、『サインスピニング、打ち破ったり!』と日曜午後の代々木公園に響き渡る声で叫ぶのです。
私の身体の前面と背面には、「個室ビデオ&DVD鑑賞」と丸ゴシックで大きく書かれたピンクの看板が、来る決戦を前に、静かに堂々と鎮座しているのでした。

それでは明日も宜しくお願いいたします。
("Sign Spinning"って以前から有名なのかしらん?)