11月27日の日報 UX鎮魂歌!? の巻
お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼致します。
日曜日に某セミナーへ行って参りました。
セミナーのテーマは『UXについて』。
"UX"というのは、ユーザー・エクスペリエンス(User Experience)の略称で、ひとつのサービスに対してユーザー=消費者がどう接し、どう感じて、どう帰結するか……のなどの体験を通した行動学を基に、そのサービスの利便性の向上を図る概念のことを指します。(超ざっくりとですが)
最近はもっぱら「"UX"が大事だ!」と話題になっているので、IT関連に携わる人であれば頻繁に耳にしていると思います。
とはいえ、これまた幅広い概念でして、
「つまり、どゆこと?」と、ちゃんと勉強したいのでセミナーに参加した次第。
ところで私、過去に何回かセミナーを受けたことがありますが、セミナーの内容に満足したことは1〜2回しかありません。
セミナーというのは能動的に参加するものですから、当然ながらその日のテーマに興味津々丸であることが前提です。
しかし、実際には
「それはもう知ってるんだけどな…」
「そっから先の突っ込んだ内容が聞きたい…」
「あれ、今日ってそういう話だったの?」
みたいに、自分のニーズを満たしてくれるセミナーと出会えるのはなかなか難しい。
この日も、合計6名の講師たちが、それぞれ20〜30分ずつ"UX"について語ってくれたのですが、うーん、申し訳ないけれど「身に付いた」とは言えない内容でした。
(実際に、最後のパネルセッションを聞かずに帰ってしまった)
その代わり? 興味深かったのは、
1人目の講師が話を始めると、周りの皆さんも熱心にメモをとったり、パワポ資料を写真に収めたり……と学ぶ意欲バリバリだったのが、
3人目くらいになると、携帯いじったり、ノートPCでFacebookやったり、集中力が目に見えて切れていくこと。
真面目に話を聞いていると見せかけてエデンへ堕ちる(寝る)猛者もちらほら。
「これぞ、ユーザー・エクスペリエンス・レクイエム!!」
ねむねむ王国へ続々と旅立っていくオーディエンスたち。
ところが、
4人目の講師さんが今度はとても面白い&興味深い話をしてくれたものですから、さっきまで飽和状態だったみなさんも、急に背筋を伸ばして再び話に集中しだすわけです。
「講義の内容もさることながら、話し方だったり、笑いを挟んだり……スピーカーの人間性によって聞き手のコンディションはおおいに左右されるんだな〜」
と、
もはや講義そっちのけで『今日のセミナーにおけるユーザー・エクスペリエンスはどうだったのか? 終わりのないのが終わりなのか?』について想いを馳せておりました。
(余談ですが)
そういえば、この日の講義でおもしろくなかったものに共通していた点があります。
それは、最後のまとめで
「このUX施策のデメリットは、ビジネス要素が抜けていることです。なので、まだ改善が必要です」
とどれも話されていたこと。
実践できない話を教えてもらっても…。
閑話休題。
そんなこんなでユーザー・エクスペリエンス!
(シャキーン!)
この"UX"施策をずーっと昔から徹底していたのがディズニーランドなんだな、と思います。
伝説の夢と魔法のiランドに多くのリピーターが足を運ぶのは、その強烈なユーザー体験(UX)が刻み込まれているからでしょう。
「まるで"UX"はIT用語」みたいに上述しましたが、この概念はどんなサービスにも当てはまることだと思います。
そういえば、奇しくもこの日の午前に、
"UX"をまざまざと思い知らされる出来事があったのでした。
この週末は都内の実家に帰っており、日曜にセミナーへ出かける準備をしておりましたら、母が「ちょっと電話に変わってくれ」と頼んでくるのです。
なんでも、
最近、携帯電話(ガラケー)で写真を撮ることを学んだ。
↓
なので、何枚か撮った写真をパソコンに取り込みたい。
↓
その方法をDocomoのカスタマーセンターに聞いている。
↓
しかし一向に要領を得ないから代わりに話して欲しい……
という。
「いやいや、携帯をPCのUSBに繋ぐだけじゃないの?」
とかぶりを振りながら電話を交代。
…そっから約20分。
曲がりなりにもパソコンを毎日使って仕事をするイマドキ東京BOYの私ですら20分!
なんかもう、ケータイ本機の設定から、聞いたこともないDocomoオリジナルのソフトウェアインストールまで、工数多過ぎる。
ずーっと電話オペレーターとのやりとりでした。
「こりゃ70歳を越えたじいちゃんばあちゃんには操作させるの無理だわ!」
全くもってユーザーのことを無視して作られたサービスを前に、さすがの私も絶句。
Docomoの連中はよくこんなんで商品を世に出したな…。
しかし、これもまたユーザー・エクスペリエンス!
(シャキーン!)
そんな大変なやりとりの末に、やっとPCに取り込んだ写真の半分以上が
指入っちゃってる
という、「お母ちゃん! ほとんど真っ暗だYO!」的な衝撃の結末を向かえるわけですが、
しかし、それすらユーザー・エクスペリエンス。
すぐに指が被ってしまうような場所にレンズがついてるケータイを設計している時点で、著しい"UX"の欠落といえます。
このケータイを作った奴に、ユーザー・エクスペリエンス・レクイエム叩き込んでやる無駄無駄ァ!
…そんなことを考えていくと、"UX"にもキリがないですね。
我々の身近なところに常に潜んでいるユーザー・エクスペリエンス。
あなたは今日、どのサービスでどんなエクスペリエンスを体験しましたか?
ユー・エックス!
それでは明日もよろしくお願い致します。
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