8月29日の日報

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

アイドル。
最近はとにかくアイドルが多い。
犬も歩けばアイドルに当たる時代です。

モー娘。のブレイクで再活性した近年のアイドル市場では、おにゃん子で生涯分のアイドルプロデュースを終えたかに見えた秋元帝国が脅威の返り咲きで再び覇権を握り、AKBから派生する妹分ユニットを作ることでその城壁を強固なものにしています。
が、その牙城を崩そうと様々な音楽メーカーが『アイドルにはアイドルを』の思想の元に奔走し、アイドルグループを文字通り「乱発」する状況へ。
私が知る限りで、ももクロ、恵比寿中学、ハピネス、さくら学院、アイドリング、ほんでもって少しマイナーな路線になれば、ネギッコ、でんぱ組.inc……えーと、あとは何があったっけ?
まぁ一度聞いたくらいじゃ名前も覚えられないくらいアイドルチームが多いわけでして、さらに隣国である韓国からもアイドルが乗り込んでくる始末。
てんやわんやの群雄割拠、これを戦国時代としないでなんとする。

で、やはりこうなると「質の低下」は免れないわけで、ぶっちゃけるとどいつもこいつもアイドルを名乗る資格が無いほどレベルが低い。
「アイドル」という独特の存在=大衆にとってのアイコンとなるにふさわしいオーラを纏った女子は、昨今の「アイドル(笑)」の中にどれだけいるんか、ちゅう話です。
そこで私は思うのです。
「今だからこそ、ホンモノのアイドルが求められている」
と。

例えば松田聖子中森明菜小泉今日子……まぁどれも私のリアルタイムのアイドルでは無いのであくまで先輩方から聞いてる話ではあるものの、
彼女たちは老若男女日本全国津々浦々をトリコロ〜ルにするアイドルだったそうです。
だからこそ私はそんな伝説のアイドルを現代に蘇らせたい。
即ち、敢えて『昭和』にそのヒントを探してみたい、そう考えるのです。

例えば、
彼女たちは普通に可愛い。ここでいう「普通」というのは、つまり当たり前のように可愛い、素朴に可愛いという意味です。
処女性を求められるアイドルにとって、この純朴なイメージは、どうでしょう、最近のアイドルたちは「ロリ」とはき違えていませんか?
加護ちゃん辻ちゃん辺りから、日本のアイドルの平均年齢は低下の一途を辿り、いつの間にか一億総ロリコン時代へ突入しているように思えます。
昭和のアイドルも若かったですが、幼さと大人っぽさのぼやけた境目を打ち出すことで男どもの心臓を握り潰していた彼女たちに対し、現代アイドルは何歳だろうが黒髪ツインテールで妹キャラなわけです。そりゃただのロリコンだ。

あとはなんでしょう、歌が巧い? まぁ、所詮はアイドルなので、トンデモ巧いわけではないでしょう。
とはいえ、ピンで大規模なコンサートを乗り切るだけの力量を当然に求められていた当時のアイドルと比べて、現代アイドルはチームとして群れさせられるせいで、個のスキルを誤摩化せてしまいます。一人で聴くに耐えれる歌を唄えるアイドルなんて果たしているのでしょうか。

あとは無理矢理ダンスもさせず、意味わからない歌詞で注目させるような小手先の手法を取らず、とにかくド直球な方法でアイドルを作る。
そんな本物志向のアイドルの登場を、私は強く希望するのです。
強いて言えば、音楽的にも、POPSではなく「歌謡曲」を歌って欲しいなぁ。(敢えてレコードも切ったりしちゃって、当時のアイドル親衛隊だったおじさん達も取り込めたら…)

いや、ほんと、冗談抜きに、
そろそろカウンターカルチャーとしてのアイドル像が求められる頃なんじゃないかな、と。
もしこれを読んで、
「モノホンのアイドルに、俺はなる!」
と奮起された方がいらっしゃったら、
伊藤日報までご連絡ください。
2人で東京のレコード会社を行脚するところから始めましょう。

それでは明日も宜しくお願い致します。

ちなみにもう一つ、
「次に必要とされるアイドル像」
のアイデアがありますが、それはまたの機会!