7月6日の日報 ベニチオ事件

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

先週ですが、仕事のあとにパパッと映画『葛城事件』を見てまいりました。

とある家庭の崩壊を描いた、登場人物みんなが「なにかが欠けている」方々という、基本的に観ててツラいお話なのですが、
そのツラいお話を、非常にツラく描くことができていて、監督の技量に唸らされた一本でした。
家庭崩壊を表現するメタファーとして「コンビニ弁当」をうまく使っていますね。なにか食べてるシーンがそこそこあるのですが、一度も手料理が出てこない。

それと、なんといっても主演ですよ。ベニチオ・デル・トロ
まさか彼にオファーがいくなんて、これもまた監督の手腕ですね。
ベニチオ先生、まさに迫真の演技といいますか、重量感のようなオーラがスクリーン越しにズンズンと響いておりました。
この前の『ボーダーライン』でこれまた殺気立った演技で我々を唸らせてくれたばかりのベニチオさん、いつの間にこんなに日本語が上手になったのかしら!
私は驚き、そして次のような賛辞を彼に送ったのでした。
ベニチオ・デル・トロ、あなたはハリウッドの三浦友和だ!」

それでは明日もよろしくお願いいたします。