4月25日の日報 レオ様のンー

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

話題の映画『レヴェナント』を観てきまして、なかなか凄い作品でございました。

(以下、ネタバレってほどでもないネタバレ含む)
やっぱりレオ様の「祝アカデミー賞主演男優賞受賞」という前書きに則って鑑賞してしまうわけですが、まさかレオ様のセリフの約半分が
「ンー! ンー!」
だとは完全に予想外でした。

作中の半分を「ンー! ンー!」しか言わないのに、それでもオスカー獲れちゃうんかいw……とツッコむのではなく、「ンー! ンー!」でオスカー獲れちゃうくらいレオ様の演技が壮絶で、観てるこちらも「ンー!」ってなっちゃうのでした。
つまり、良かったです。
冗談抜きで後半でフと「あ、この役者、ディカプリオだっけ」って思い出してしまうくらい、レオ様であることを忘れさせてくれる演技。

あとは、これは後にwikipediaで知ったことですが、

撮影は極地で行われ、凍った川に入ったり、実際に生肉を食い、動物の死体の中で眠る等、過酷なものであった。

という部分、「すごいCG、もしくは特殊メイクだな〜」と思って観てただけに、
「全部モノホンすか!」
私は震えました。

とにかくレオ様が踏んだり蹴ったりになる壮絶な映画なのですが、レオ様のンー!を抜きにしても、映画ってスゲぇなあと思わされる作品です。ぜひ劇場で観たい一本。

あと、レオ様でなく監督はじめ製作陣の演出もおもしろいのです。
全編を通して「大自然すごい! 強い! デカい!」と、アメリカの自然を雄大に描いていますが、その壮大さを表している『音』が大変よく出来ているのです。
音って大事。ぜひ効果音にも耳を傾けていただきたい。
そして、デカプリオの吐く息でカメラのレンズが曇ったり、殺し合いシーンでは飛び散ったわずかな血がレンズに付いたままシーンが進んだり……と、敢えて「観ている我々=観客」を意識づける演出を盛り込んでいます。
地味だけど新鮮な見せ方だし、私個人としてはかえって登場人物の「生」をより肌身に感じることができたな〜と感じました。

そんなこんなで
「レオ様、骨折や縫い傷が治るの早いのさすがです!」
地味な映画だと思うのですが、余韻たっぷりですよ。
それでは明日もよろしくお願いいたします。