9月15日の日報 猫、或いはレンズ越しの情熱

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

『リアルねこあつめ』という、猫ちゃんがいっぱい集まった部屋を、ひたすらYouTube中継するというコンテンツが、Googleの計らいで放送された1日でした。
私は仕事中、傍らのMacBookYouTube画面を表示させて、ちらちらと目をやっていたのでした。


※昼間はあまりに猫が寝ていて動かないため、すべて死体かと思った

オリジナルのゲーム『ねこあつめ』については、名前は知っていても内容をよくわかっていなかったのですが、それにしたって今日のリアル版は「まあ正気の沙汰とは思えん」という趣きで好感がもてます。
猫を見つめているはずが、気付けば「人間とは、私とは」と、自分自身を見つめている気分になったのですから、なんとも奥が深い。

さて、この『リアルねこあつめ』では、部屋全体を映す定点カメラとは別の、動きのある猫をズームして追うハンディカメラも使われていました。
上述のとおり、猫、どいつもこいつもほとんど寝ていてエンターテインメント性の欠片もなかったので、絵的にはほんとにつまらないわけです。
(猫ファンは、それがたまらないのでしょうけども)
なので、ちょっとでも猫が起きて動こうものなら、このカメラマンさんが喜々としてハンディに切り替えるわけです。
「あ、猫ちゃん動いたあ」

いや、それは当然の仕事とはいえ、あの、寝る猫だらけの、緩慢とした空気が充満する空間のなかで、午前から深夜まで、集中力を切らさずにひたすら猫を追い続けるカメラマンが、マジ凄いなと。


動いてなくても、さすがに絵的にメリハリが欲しいからか、寝てる猫の足をズームしたりとか、泣けるくらいの努力も垣間見えた。

夜帯になってくると猫が(ちょっとだけ)活発的になり、あちゃこちゃ動きはじめていたので、
「カメラマンさん、今すんごい楽しいんだろうな」
私とYouTubeの間に、見えないけれど確実に存在する人の温もり。
いや、温もりというか、執念。
そこに私のリスペクトは注がれたのでした。

ちなみに私は犬派なので、猫どもの怠慢な姿勢に
「この猫どもがあ」
ぷんぷん腹が立ちましたが、ダンボールとか鍋とか置いとくと何故かそこに自ら入り込んでいく猫の習性をリアルタイムで観ることができたのは、大きな収穫でした。

それでは明日もよろしくお願いいたします。

あの空間に、またたびを投入したらどうなっていただろうか……