4月4日の日報 福岡うろん旅

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

みなさん、福岡のグルメと言えば何を思い浮かべるでしょうか。
とんこつラーメン、もつ鍋、水炊き……
私もそう思っていたのです。

ところが、
出張に同行していた麻野氏が、博多駅に到着してスグに
「この前、テレビで博多の饂飩が美味いって言ってましたよ」
と言うのです。
饂飩?
私は鼻で笑いました。
博多の饂飩など聞いたことも無い、饂飩なら香川と昔から決まっています。
「ダメー!」
麻野氏の提案を一笑に付して私はとんこつラーメンのお店に飛び込んだのです。
素人丸出しで。

その後、北九州へ移動してお客さんと打ち合わせたのですが、その後の談笑中で私が
「この辺で美味しいものってありますか?」
と聞いたら、
まさかの「饂飩」という返事が。
すぐ横で麻野氏がにやりとしたのを肌で感じ取った私。
「ほれみたことか」

なんでも、北九州では「ごぼ天(ごぼうの天ぷら揚げ)」を乗せた饂飩が有名らしく=発祥の地らしく、なかでも『資さんうどん』というお店が有名らしい。

私たちはこの時点で既に夕食をご馳走になってはいましたが、グルメ王を自負する私ですから、そんな話を聞いたらばここで食べないわけにはいかぬ。
満腹の胃袋を抱えて深夜の『資さんうどん』へと向かいました。


(※1時間前にオムライスをがっつり食べてます)

なぜかこの店では、「饂飩の前におでん」を食べるという習わしがあるという。
なので、ほっこりおでんメニューを注文。
とりたてて特徴のある味ではないものの、安定のおでんである!


(※1時間前にオムライスをがっつり食べてます)

そして、饂飩!
ここのごぼ天は丸っと太めのごぼうをカラッと一本揚げ。これがサクサクと美味しいわけです。
讃岐うどんほどのコシはないものの、つるつると食べ易い饂飩は、甘いダシのスープも手伝って既に満杯の胃袋を容赦なく攻撃する。
「旨し。うどん旨し!」


(※1時間前にオムライスをがっつり食べてます)

しかしここで突然の「ぼた餅」。
なぜか『資さんうどん』の名物はこの「ぼた餅」ということで、これを食べなければ『資さんうどん』を食べたことにはならないらしい。
「旨し!」とほざきながらも、饂飩を食べてる途中から片耳が聞こえなくなるくらい胃袋が限界に達していたため、このお店で「ぼた餅」を食べるのは断念。お持ち帰りにしてもらい、ホテルにてほそぼそと食しました。
餡子たっぷりで美味かった。

グルメとは、美味しい美味しくないの話ではなく、食べるか食べられるかの戦いであり、極めて高次元の精神バトル、プライドとプライドのぶつかり合いでござる。
ですから、「博多にも有名な饂飩屋がありますよ」と聞けば、この晩に饂飩で地獄を見たとしても、次の日に仕事をサボッてでも出向かなくてはならぬ。

北九州で長時間に及ぶ仕事を終え、この日(金曜日)の夕方から博多へ移動した私と麻野氏は、お客さんに教えてもらった饂飩屋さん『かろのうろん』へと。


(店内は撮影NG)

通りの角に店を構えていることから『角のうどん』、それが訛って『かろのうろん』という店名になったとか。
博多の饂飩は、讃岐のそれと違って「麺にコシがない」のが特徴とのことで、確かにふにゃふにゃした食感。
私は「明太子うろん」という、うろんに明太子が、屈託なく素直にポンと乗ったメニューを注文。饂飩×明太子の発想は博多ならでは、かと。
もちろん美味しかったのですが、私はガムみたいにコシのある香川スタイルの方が好きかな〜!

というわけで、
福岡グルメの常識を覆された今回の訪問。
私はそのまま九州に残り、週末は長崎を訪れる計画なのです。
あいにく天気悪い&超寒いですが、楽しもうと思います。
みなさまも良い週末を。
それでは来週もよろしくお願いいたします。

月曜日はお休みをいただきます。