11月22日の日報 ひとりでもひとりじゃないのだ! の巻

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼致します。

皆さんはSNSをやっていますか?
FacebookTwitter、最近ではLINEなど、人と人とのコミュニケーションが繰り広げられる広大なWEBフィールド、それがSNS
当然ながらSNS成立の最低条件は、「その場に人がいる」ということです。

以前なにかで読んだのですが、このSNSは参加人数(自分の友達)が50人を超えた辺りから面白くなるそうです。
そりゃそうです、だって人がいなければコミュニケーションが派生しない=何も起きないのですから、そんなサービス、閲覧するだけ時間の無駄です。

それでは、翻って、
『ひとりSNSというのをご存知でしょうか。
これは私の造語なのですが、読んで字の如し、
人がいないのでコミュニケーションが派生しない=何も起きないSNS空間のことを指します。

想像しただけでも恐ろしいこの『ひとりSNS』、派生する環境はいくつかあります。
【1】
スタートしたばかりのSNSサービスに、まず自分が先駆者として登録した直後。
【2】
サービス自体の人気が盛り下がり、ユーザーが離れていってしまったのに、自分だけが居残るケース
【3】
自らその心の扉を閉ざしたケース

経緯は色々あるでしょうが、どれにせよツラいことには変わりはない。
なぜでしょう、人は独りでは生きてはいけないのは、電子空間でも同じなのです。

無の深淵、地獄そのもの、我欲に走った人類という名のDNAへ神が下した天罰…
さまざまに形容されるこの『ひとりSNS』状態を、
私はいくつか知っています。

そして私は、不定期にこの破綻した世界たちを、ボロキレを纏い、杖をついて廻り歩くのです。
そう、さながら火の鳥に不老不死の体を無理矢理与えられ、皮肉以外のなにものでもない永遠をさまよう業深き罪人のように……

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まず、Google+


https://plus.google.com/

天下のGoogleSNSを始めるとあって、鳴り物入りでスタートしたにも関わらず、まっっっっっっっっったくもって盛り上がらずに数ヶ月で墓場とかしたGoogle黒歴史

ただし、なぜか古い友人が一人、公開当時から黙々と毎日投稿しており、戦慄と感動がない交ぜになった不思議な感覚をおぼえながら、私は遥か彼方の丘から彼を見守るのです。

♪こ〜ど〜く〜

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次は、ブクログ
このサービスを簡単に説明すると、『自分が読んだ本をマイ本棚に登録して、友達と紹介したり、レビューを書いたりする』SNSです。
本はAmazonと連動しており、「誰かが読んだ本」で気になったものを直接購入することもできます。


booklog.jp/

私はこのサイトを昔からやっていますが、一向に友達が増えない。
いや、これに関しては、サービス自体がマイナー過ぎるせいか、現実世界で知り合う人と
ブクログってやってます? え、だったら友達申請しておきますね!」
的なノリに発展しにくい。
あとは、テーマが「本」に限っているだけにニッチ過ぎるかしら、どうも話題に出ないのです。
そのせいもあって、私は1人でちまちまと購入した本を登録しては、棚の隙間が埋まっていくのを眺めて恍惚としているだけなのです。

♪こ〜ど〜く〜

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LinkedIn。
就職活動専用SNSとして海外では一般的に使われているこのSNSも、日本ではちっとも盛り上がりません。


http://www.linkedin.com/

ただし、このSNSは海外の友人たちが頻繁に使っているので、それはそれでアクティヴなのです。
しかし、
フィードを埋めるみんなのアクションが、
「○○さんが、履歴書プロフィールを更新しました」
「○○さんと××さん(大抵が就職斡旋エージェントの人)が友達になりました」
の2つのみ……。
会話とか、趣味とか、そういったコミュニケーション一切ナシ。
就活用なのだからそんなのは必要ない、と言われればそれまでですが、私はこれを『SNS』と呼ぶのに甚だ疑問です。
だって、ログインする度にみんながいるはずなのに、なぜか…なぜか私、孤独を感じるのだもの…。

♪こ〜ど〜く〜

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しかし上の3つはまだマシである。
G+はアレとして、ブクログもLinkedInも狭まった目的のためのSNSなので、大勢とワイワイしなくてもそれは決して失敗ではない。
「大勢とワイワイしてください! と言われたんで来てみたら自分しかいなくて超不安なんスけど」的な恐怖空間を、あなたはまだ知らない。

LINEタイムライン。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進しつづけるSNS、LINEが始めた新サービス、「タイムライン」。
mixiのユーザー数すら超えた会員数を誇るにも関わらず、この過疎っぷりはヤバい。
たまに誰かがつぶやくのだけれど、
「これ、誰かやってんのw」
といった地雷みたいな内容ばかり。

一向に増えないアクティヴユーザーの数を、忸怩たる思いでカウントしているLINEスタッフの気苦労を思うと、刻(とき)の見張り番という使命を背負ったが故に何一つ手を貸してあげられないこの身を呪うほかない。
G+と肩並べるほどに「やってもうた」感満載の「タイムライン」に、人が集う日は果たしてくるのだろうか?
♪こ〜ど〜く〜

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そして、Path
FacebookのようにオープンなSNSに疲れてしまったアナタに送る、クローズドなSNS
そんなコンセプトで発明されたPathは、そのオサレなUIも手伝ってか、一時期は「お、なんかイイ感じのサービスが出て来たぞ」とIT系ニュースでも取り上げられていました。
しかし、なにが悪かったのか知らないが、これもまた暗黒物質ダークマターへと成り下がってしまったのです。
https://path.com/

このPathに関しては、以前の日報で
「Path始めました〜、と宣伝したにも関わらず、たったの1人=亜部さんしか始めてくれないじゃないか! もう怒った、これからは俺と亜部さんの2人だけでやっていく、通称『ふたりSNS』……くそ、まるで某マンガ『ふたりエ○チ』みたいに聞こえるのが癪だが、ふたりSNSをこのPathで続けていくからな! おまえら、後になって友達申請しても仲間に加えてやらないよ〜だアッカンベー!」
と宣言してから1〜2週間で私は不老不死になってしまったものですから、宇宙を見守る者として外部からひっそりと亜部さんが懸命になにかしら投稿しているのを傍観しておりました。

そして誰もいなくなった
♪こ〜ど〜く〜

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そんな時、フと思い立ったのです。
「なんならいっそ、敢えてひとりSNSを謳った1人専用SNSを作ってしまえ!」
これはある意味で話題になりそうだ!
そう思い立った私は、まず先に先駆者がいないかどうか調べるために、『ひとりSNS』でググってみました。

そしたら、いた……
既にやってる奴がいた……
どなたかのブログで紹介されてる…
http://asobumon.blog20.fc2.com/blog-entry-2.html

オープンSNSなので、招待されなくても参加できます。
さすが、孤独な人用なだけはある!

登録時のプロフィール欄には「実は・・・」の後に「都市伝説」だとか「スタンド使い」だとか、
まさにありがちな妄想を気軽に設定できるように配慮されている。

「マジか、妄想ベースでひとりでSNSを楽しめるとかいってマジで誰も得しないじゃんチョーおもしろそう!」
先を越された悔しさに歯ぎしりしながらも、
その禁断のひとり遊び空間からの誘惑を断ち切れず、
私はついその『セルフSNS』なるURLをクリックしてしまったーっ!!



http://self.dj/

何回やってもデータベースエラーわーお!!

どういうことなのでしょう。
こんな重要なエラーを放置しておくだなんて……サービスが終了してしまっているのだろうか?
なんということだ……

こんな孤独、今まで味わったことがねぇ……

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FacebookTwitterなどの巨大SNSの影でひっそり生まれては、そのままひっそりとブラックホールと化した悲しいSNSたち。
そして不幸にもその引力にひっかかってしまい、光よりも重い重力に押し潰されたが最後、そこから逃げ出すこともままならぬ非アクティヴアカウントの群れ。

人は一人で生きている。

でも一人じゃない、みんながいるんだ。







でもやっぱ一人かも。

そんな風に人生を悲観しかねない程、強烈に精神汚染をしてくる『ひとりSNS』。
その毒牙に捕まらぬよう、我々は日々注意しながらSNSを楽しまなくてはいけません。

あなたが日々つかっているそのSNS
ほんとうに大丈夫ですか?

それでは良い連休をお過ごしください。
来週も宜しくお願いいたします。