11月26日の日報 バリアフリー上段

お疲れ様です。伊藤です。
本日はこれにて失礼いたします。

ザーザー降りの雨だったので、歩いて仕事場へ向かっていたところ、赤信号で待っていると反対側の道路で車椅子に乗ったおじさんがやってきて、自動販売機の前で止まりました。

2台ある販売機のメニューを見て、左側のマシンの前でお金を取り出していたところ、私がちょうど青信号になったのでおじさんのところへ行き、
「ボタン押しましょうか?」
と尋ねたら、
「あ〜大丈夫ですよ、ありがとうね〜」
と軽快に答えられたので、
私もそれなら安心、と立ち去りました。

なぜそういうことを尋ねたかというと、
車椅子に座ったままの高さでは、自動販売機の上段のメニューボタンまで手が届かなそうだったからです。
(とくにその自動販売機がレンガ?石段の上に乗っていたので、通常より少し高い位置にあった)

これは個人的には新鮮な気付きで、
バリアフリーというとどうしても「段差」、つまり地面のことばかり考えてしまうのですが、
上の空間については思いつかなかったな〜、と。

私は歩き去りながら、しかし今度はフと
「おじさん、どうやってボタン押すんだろ!?」
と気になってしまいました。
とはいえ、彼の挙動をじっと眺めるのも妙だな、と思い直し、振り返ってみたい衝動を我慢しながら歩いたのですが、100メートルほど行って
「もういいだろ!」
バッと振り返ると、
おじさんは消えていたのであった……。

雨と私だけを残して……。

それでは明日もよろしくお願い致します。

コカ・コーラ 缶 350ml×24本

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